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ハリウッド実写版『ポケモン:名探偵ピカチュウ』にサトシが出ない理由 ― 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ロケット製作班が参加

ポケットモンスター

ハリウッドが製作する『ポケットモンスター』初の実写映画『ポケモン 名探偵ピカチュウ(邦題未定、原題:Pokémon Detective Pikachu)』の米国版タイトルロゴが、2018年8月24日に米国で開催された「ポケモンワールドチャンピオンシップス」にて発表された。会場にはロブ・レターマン監督や出演者のジャスティス・スミス&キャスリン・ニュートンも登場した。

映画『ポケモン 名探偵ピカチュウ』の原作となるのは、2016年にリリースされたゲーム『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』。ジャスティスは父親が失踪した探偵ティム・グッドマン役(ゲーム版の主人公)を演じ、ピカチュウをパートナーとする。かたやキャスリンが演じるのは、コダックをパートナーという女性記者ルーシー・スティーヴンス役だ。“ポケモンといえばこの人物”ともいうべきサトシ(英語版ではアッシュ・ケッチャム)の姿はない

『ポケモン』史上初の実写映画である本作に、なぜサトシというおなじみのキャラクターを登場させないことになったのか? 「ポケモンワールドチャンピオンシップス」の会場で米IGNが行ったインタビューでは、ロブ監督の口からその理由が明かされている。

「株式会社ポケモンでは、サトシを主人公とする映画をすでにたくさん作られています。だからレジェンダリー・ピクチャーズ(製作会社)には、新しいキャラクターを使うというアイデアを持ち込まれたんですよ。僕が参加した時点で、『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』のキャラクターを提案されました。その裏側にあるストーリーを気に入ったんです。たいへん素晴らしい物語で、非常に温かい要素もあれば、とてもユニークだった
サトシを主人公とする作品がたくさん作られているからこそ、“初めての実写映画は新しいキャラクターで新しいものにしよう”という発想はすごく良いと思いましたね。それでも『ポケモン』の世界に織り込む作品なので、ルールにはすべて従いますし、私たちが大好きな要素もお見せします。」

すなわち映画版『名探偵ピカチュウ』は、あくまでゲーム『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』を原案するものとして、「おなじみのポケモン」をあるところでは打破するような目論みで製作されているようだ。『デッドプール』シリーズの俳優ライアン・レイノルズをピカチュウの声優に起用したのも、そうした意図に基づくものといっていいだろう。

もちろん映画版『名探偵ピカチュウ』には、ピカチュウやコダックをはじめとしたポケモンが複数登場することになるようだ。本作に姿を見せるポケモンは、日本の『ポケットモンスター』チームや、映画のCGチームとの協議を経て、「アニメーションではなく実写映画である」という観点で選ばれているという。ロブ監督の目標は、きちんと実在感をもってポケモンを描くこと。それゆえ本作には、数々の大作映画に携わってきた優秀なCGスタッフが招集されているという。

「(ポケモンは)ものすごくリアルですよ。(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで)ロケット・ラクーンが本当に存在するかのように登場したのを思い出されるでしょうね。[中略]あの作品や『ジャングル・ブック』(2016)、『ファンタスティック・ビースト』のチームが参加しています。世界最高の技術をもつVFXチームですよ。」

なお映画版『名探偵ピカチュウ』には、ヨシダ探偵役で日本人俳優の渡辺謙も出演。脚本は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のニコール・パールマンと、アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)のアレックス・ハーシュが執筆し、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のエリック・ピアソン、『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)のトム・マッカーシーが改稿に加わった。エグゼクティブ・プロデューサーには、株式会社ポケモン代表取締役社長の石原恒和氏も名を連ねている。

映画『ポケモン 名探偵ピカチュウ(邦題未定、原題:Pokémon Detective Pikachu)』は2019年5月10日に米国公開予定

Sources: IGNPOKÉMON Detective Pikachu

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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