『ホーム・アローン』意地悪な兄バズ役の現在 ─ 警官になったバズを再演、DV疑惑で逮捕騒動も

クリスマスのド定番映画『ホーム・アローン』(1990)を観るたびに、主人公ケビン役の俳優は今何をしているのだろうか、とふと考える人も多いのでは。しかし、同作には非常に濃い脇役キャラクターも多く、なかでもケビンの意地悪なお兄ちゃん・バズは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのビフを思わせる強烈さを放っていた。
バズを演じたのは、1977年米ニューヨーク出身のデヴィン・ラトレイ。俳優一家に生まれ、1980年代から子役として活動していたラトレイは、ケビン役のマコーレー・カルキンと同様に『ホーム・アローン』で知名度を獲得した。続編『ホーム・アローン2』(1992)でもバズ役を再演し、以降も継続的に俳優活動を続けている。
比較的メジャーな作品では、「ロー&オーダー」「グッド・ワイフ 」「スーパーナチュラル」といった人気ドラマや、ジュード・ロウ主演のサイコスリラー映画『サイド・エフェクト』(2013)、ブルース・ダーン主演『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2013)、『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』(2013)といった映画にも出演した。
直近では、スティーヴン・ソダーバーグ監督作『KIMI/サイバー・トラップ』(2022)でケビンという名の引きこもりの男を演じた。なんとも面白いことに、同作以外にもラトレイは3作品で「ケビン」役を演じている。
そうした不思議な巡り合わせもありながら、なんと2021年には『ホーム・アローン』で演じたバズ役の再演が叶った。ラトレイはシリーズ6作目として製作されたディズニープラスオリジナル作品『ホーム・スイート・ホーム・アローン』で、地元の警官となったバズとしてカメオ登場。出演シーンはわずかながら、独身であることも判明するなど、かなり丸くなったその後の姿が明かされた。
そんなラトレイ、皮肉にも『ホーム・スイート・ホーム・アローン』の配信開始から約1ヶ月後の2021年12月、ファンイベントへの参加のため滞在していたオクラホマ州のホテルで交際相手の首を絞めたとして、逮捕されたとの報道が出た。外出中の出来事を巡ってホテルで口論となり、恋人の首を絞めたあと、振り解かれる前に顔面を殴ったという。また本件をきっかけに、ラトレイの友人だった女性が2017年にレイプドラッグ被害を受けたとして、ニューヨーク市警による調査がスタートしたことが判明している。
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Source: Deadline, Rolling Stone