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なんという激情とカオス、ジェニファー・ローレンスとロバート・パティンソンの『Die My Love』むき出しの予告編

https://www.youtube.com/watch?v=8Y6yG4SgFew

『ハンガー・ゲーム』シリーズや『アメリカン・ハッスル』(2013)のジェニファー・ローレンス、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)のロバート・パティンソンが共演するリン・ラムジー監督最新作『Die My Love(原題)』のティザー映像が到着した。激情とカオス、凄まじい緊張感が伝わる映像となっている。

本作はユダヤ系アルゼンチン人作家アリアナ・ハルウィッツが2012年に発表した同名小説を元とする物語。グレース(ローレンス)とジャクソン(パティンソン)のカップルはニューヨークを離れ、相続したモンタナの郊外の家に移り住む。赤ん坊を迎えた後、母親としての役割に深刻な適応困難を抱えたグレースは精神的に崩壊し始め、思いがけない形で力を得ていくという筋書きだ。

ローレンス、パティンソンほか、『キャリー』(1976)のシシー・スペイセク、『48時間』シリーズのニック・ノルティ、『ゲット・アウト』(2017)『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』(2021)のラキース・スタンフィールドといった実力派俳優がキャストの脇を固める。

1960年代に活躍したソウル・シンガー、シャーリー・エリスの「The Clapping Song」とともに幕を明けるティザー映像は、BGMが響き続け、グレースとジャクソンの会話音は一切聴こえてこない。青みが強い色彩が、どこか不穏な空気も感じさせる。

草むらを這いずるグレースにジャクソンも応じる様子は、まるで猫がじゃれ合うようだ。犬に向かって負けじと吠え、ジャクソンの背後に飛び乗るグレースはとても無邪気だが、キスを交わした後にジャクソンが離れると、グレースはご機嫌だった表情を一変させる。

グレースはジャクソンを怒鳴りつけ、必死にこらえていたジャクソンも反撃に出る。場面は切り替わり、パーティ会場でドレスアップしたグレースが頭を振り乱し踊るが、ここでもまたフロアに四つ這いになっている。呆然とした表情で歩いているジャクソンや、草むらを歩くショットで手に握られたナイフ、叫び出すグレース、一体2人の間に何が起こっているのか、どこへ向かおうとしているのか一切見当がつかない。グレースを演じるローレンスの、破天荒で予想のつかない一挙手一投足は、アカデミー賞受賞に輝いた『世界にひとつのプレイブック』(2012)を彷彿させるようで、全くの別次元にも思える。

『ビューティフル・デイ』(2017)以来の監督作となるラムジーは、劇作家のエンダ・ウォルシュと脚本を共同執筆。ローレンスは製作会社Excellent Cadaverを共同設立したジャスティン・チャロッキと製作も兼務する。また、プロデューサーの1人として名を連ねているのが巨匠マーティン・スコセッシ監督だ。元々、スコセッシ自身が主催するブッククラブのお気に入り作品だった『Die, My Love』をExcellent Cadaverに送り、映画化を促したことが本企画の経緯。The Hollywood Reporterでは「現実と幻想の境界を激しく行き来する、一切の手加減を排したパフォーマンス」と、Deadlineでは「残酷だが美しい描写」と評され、今後の賞レースでも大きく話題となりそうだ。

『Die My Love(原題)』は2025年11月7日、米国にて劇場公開。日本での公開予定は未定。

Source:YouTube

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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