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『ダイ・ハード』次回作、若きジョン・マクレーン&妻ホリーが登場 ― ブルース・ウィリスがキャスティングに参加

ブルース・ウィリス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28769112077/

ブルース・ウィリス演じる“最も不運で不死身の男”ジョン・マクレーンを主人公とする『ダイ・ハード』シリーズの次回作、映画『ダイ・ハード:イヤー・ワン(邦題未定、原題:Die Hard: Year One)』の準備作業が水面下で進んでいるようだ。
シリーズ第6作となる本作に携わっているのは、『ダイ・ハード4.0』(2007)を手がけたレン・ワイズマン。米/Filmの取材にて、ワイズマンは物語の内容や作業の現状を語っている。

新作は1970年代と現代、同時進行で描く

『ダイ・ハード:イヤー・ワン』は、タイトルの通り、シリーズ第1作『ダイ・ハード』(1988)よりも以前、1970年代のジョン・マクレーンを描く作品になるという。ただし本作がいわゆる“前日譚”にならない理由は、現代のマクレーンの物語も同時に描かれることにある。

ワイズマンによれば、1970年代の物語には若きマクレーンと妻のホリーが登場するとのこと。すなわちマクレーンとホリーの出会いが描かれるということだろうか……。ホリー役のボニー・ベデリアは『ダイ・ハード2』(1990)以来シリーズの作品に顔を見せていないが、ワイズマンは現代での再会も示唆している。

また『ダイ・ハード:イヤー・ワン』では、若き日のマクレーン役に新たな俳優が起用されることになりそうだ。近年はCGによる若返りが使用されることも多いが、本作ではブルース・ウィリスがそのまま若返るのではなく、別人が若き日の姿を演じることになるとみられる。ワイズマンは多くを語っていないが、そのキャスティング作業にはウィリスも参加することになるという。

現在、『ダイ・ハード:イヤー・ワン』は脚本作業中。撮影時期や公開日の予定は具体的に決まっていないようだが、ワイズマンは「脚本をあるべき形にしたい」として、まずは現在の作業に注力する意思を強調している。そこには、『ダイ・ハード4.0』の反省が活かされているようだ。

「『ダイ・ハード4.0』の撮影準備を始めた時、まだ脚本ができていなかったんです。映画を撮りながら脚本を書くのは、決して最良のことではありません。(同作では)みんなで協力しましたが、同じことを繰り返したいと思っている人はいませんよ。それに、何よりも脚本が大切だと思うんです。そのことがよくわかりました。10年前なら、スタジオは“脚本作業も続けましょう”という感じでシリーズものの映画を用意することをためらわなかったと思います。(今では)そういう態度ではなくなったと思いますよ。」

ちなみに2018年3月の時点で、ブルース・ウィリスは本作の脚本をチェックしていることを明かしていた。じっくり時間をかけて、良い物語が生まれることを楽しみにしたい…!

映画『ダイ・ハード:イヤー・ワン(邦題未定、原題:Die Hard: Year One)』の撮影・公開時期は未定

Source: /Film
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。