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日本初公開作品が自宅に!インディペンデント映画を多数揃えたオンライン映画館「デジタルスクリーン」がオープン

インディペンデント作品を中心に取り揃えた、オンライン上の映画館「デジタルスクリーン」が2017年3月29日(水)にオープンした。国内初公開となる多数の映画がラインナップされており、コメディやアクション、ドキュメンタリーといった多彩なジャンルの作品が上映されている。

近年の大手シネコンでは、主にハリウッドの大作映画が上映されており、ミニシアター系の映画が公開されることはあまりない。中でもインディペンデント映画の多くは日本で興行される機会すら滅多にない状況だ。そんな日本未公開のインディペンデント作品に目を付けた本サービスは、日本中の映画ファンが待ちに待ったサービスだといえるだろう。

オンライン上の映画館「デジタルスクリーン」

https://digitalscreen.jp/
https://digitalscreen.jp/

「デジタルスクリーン」では、公開中の映画を24時間いつでも鑑賞することができ、パソコンとネット環境さえあれば、いつでも好きな時に、好きな映画を楽しむことができる。現在はパソコンでのみ利用可能だが、今後はスマホやタブレット、テレビなど、利用できるプラットフォームを順次拡大予定だとか。国内初公開の作品以外にも、『フィラデルフィア・エクスペリメント』(’84)などの名作がリバイバル上映公開されており、年間で100作品以上を展開していく予定だという。また同サイトでは、実際の映画館と連携し、上映中の作品をオンラインでも上映するなどの試みにも取り組んでいくようだ。

上映期間は作品によって1週間から2か月程度で、作品視聴チケットの価格は通常作品だと1,500円リバイバル作品は1,000円となっている。チケット購入後は24時間以内の視聴が求められるが、24時間以内なら何度でも繰り返し鑑賞することが可能だ。画質も視聴環境にあわせて“標準”と“高画質”から選ぶことができ、倍速再生にも対応している。もちろんフルスクリーンでの鑑賞も可能だ。

無料会員登録で「映画1本」か「ポップコーン」がもらえる!

近年では多くの劇場においてポイントシステムが採用されているが、その例に漏れることなく、「デジタルスクリーン」でもポイントシステムが導入されている。映画を1本購入するごとに1DSポイントを獲得でき、6DSポイントをためると、デジタルスクリーンで上映中の映画1作品、もしくはレンジで作れる自然派グルメポップコーン「ZaraMama」のどちらかと交換することができる。

また、「デジタルスクリーン」ではオープンを記念して、2017年5月8日(月)までにデジタルスクリーンに新規入会(無料会員登録)すると、全員にもれなく6DSポイントがプレゼントされるオープニングキャンペーンを実施中だ。

まだ見ぬ映画を楽しもう!バラエティに富んだラインナップ

https://digitalscreen.jp/
https://digitalscreen.jp/

現在、「デジタルスクリーン」では、サービス開始に合わせて“ロシア映画特集”ならびに“ニューヨーク市国際映画祭特集”のふたつの企画が組まれている。

“ロシア映画特集”では、ジム・キャリーの『マスク』(’94)を思い出させるロシアンコメディの傑作『カクテルナイトフィーバー ~シェイカーより愛をこめて~』や、ロシアで興行収入2位を記録した『このサイト、マジでヤバイ⏎』など、まだ見ぬロシア映画が一挙公開されている。ロシア映画の魅力を再発見するチャンスだ。

また“ニューヨーク市国際映画祭特集”では、アメリカ・ニューヨークで毎年開催されるインディペンデント映画の祭典、「ニューヨーク市国際映画祭(NYCIFF)」の受賞作品を上映中。インディペンデント映画ならではの味わいある映画が特集されており、ここでしか観ることのできない独創的な作品が集められている。

これらの特集以外にも、「未体験ゾーンの映画たち2017」で上映された『バッドガイズ!!』(上映中)や『フライトクルー』(5月上旬上映予定)、『イット・フォローズ』(’14)でメガホンを取ったデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の長編デビュー作で、渋谷のミニシアター“UPLINK”で現在公開中の『アメリカン・スリープオーバー』(4月26日上映開始)など、さらにマシュー・モディーン主演の『リアル・ブロンド』(’97)などリバイバル作品も上映され、今後もバラエティに富んだ作品が順次公開予定とのことだ。

シネマコンプレックスの台頭によって、ミニシアターと呼ばれる単館系の映画館は徐々にその姿を消してきている。魅力的なインディペンデント映画に触れる機会も減ってきている中、このようにインディペンデントの未公開作品を日本に提供することは、非常に挑戦的なことだと言えるだろう。映画ファンとしては、このようなサービスがひとつでも長く続くことを願いたい。

【デジタルスクリーン】ウェブサイトはこちら

Sources: https://digitalscreen.jp/
http://eiga.com/news/20170329/7/
http://natalie.mu/eiga/news/225495
http://www.cinematoday.jp/page/N0090409
Eyecatch Image: https://digitalscreen.jp/

Writer

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Hayato Otsuki

1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「映画board」など。得意分野はアクション、ファンタジー。

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