ディズニー新作映画、米劇場公開作の配信スルーを検討

米ウォルト・ディズニー・カンパニーは、今後発表予定の映画作品一部を、劇場の代わりにストリーミング配信サービス「Disney+」にて配信することを検討しているという。同社取締役会長のロバート・アイガー氏が、米Barron’sとのインタビューで明かしている。
新型コロナウイルスの影響により、劇場公開を予定していた作品の延期が続々と発表される中、2020年5月29日に公開予定だった映画『アルテミスと妖精の身代金』には、Disney+での配信という異例とも言える措置が下されていた。映画部門の現状について尋ねられたアイガー氏は、「『アルテミスと妖精の身代金』の後に発表される作品に関しては、何本かが直接Disney+での配信公開になるかもしれません」と述べている。アイガー氏は具体的な作品名への言及は避けているものの、現在、無期限の公開延期となっているマーベル映画『ニュー・ミュータンツ』などは、ストリーミング配信での公開の可能性も十分に考えられるだろう。
一方、大作映画についてアイガー氏は、「単純に枠が空くのを待つ事になると思います。すでに発表されているものもありますし、後にカレンダーに載る場合もありますね」と発言している。アイガー氏の言う通り、『ブラック・ウィドウ』など、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品は、今回の延期を受けて、全て1本ずつ公開スケジュールが繰り下げられた。また、ドウェイン・ジョンソン主演の『ジャングル・クルーズ』については、延期発表作品の中では最長となる2020年7月24日から2021年7月30日への米国公開延期が発表されている。
現時点で、ピクサー作品『ソウルフル・ワールド』、20世紀スタジオによる名作ミュージカルの再映画化『ウエスト・サイド・ストーリー(原題)』、サーチライト・ピクチャーズ作品『The Last Duel(原題)』の米公開予定については、それぞれ6月19日・12月18日・12月25日から変更されていない。
Source:Barron’s