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当初『デッドプール&ウルヴァリン』は架空の別映画として宣伝し、いざ観に行ったらいきなり『デッドプール&ウルヴァリン』が始まるというドッキリをやろうとしていた

デッドプール&ウルヴァリン
『デッドプール&ウルヴァリン』ディズニープラスで独占配信中 © 2025 MARVEL

『デッドプール&ウルヴァリン』は、旧20世紀フォックスの『X-MEN』ユニバース出身のデッドプールがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に参戦を果たすサプライズ作品。さらに、ウルヴァリン役を卒業したはずのヒュー・ジャックマンの再演を実現させるというミラクルまで起こした。

ところがこの映画、当初はさらにぶっ飛んだサプライズをかます案があったという。主演のほか製作も務めるライアン・レイノルズが米Varietyに明かしたところによると、なんと全く関係のない架空の映画として宣伝しておき、観客が劇場に観に行ってみるといきなり『デッドプール&ウルヴァリン』が始まるというドッキリを仕掛けようとしていたというのだ。

レイノルズによれば、当初は『アルファ・コップ(Alpha Cop)』という名前のフェイクの映画を作ろうというアイデアがあったという。「意図的に駄作にする」というこの架空映画に、実はポスターまで製作していたというレイノルズ。その概要は、「二人の男が一つの脳を共有していて、一緒に完璧な警官になることを目指す、という話」だったという。

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『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見の様子
©︎ THE RIVER

この『アルファ・コップ』では、ライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンがW主演のバディ映画として宣伝し、その影で『デッドプール&ウルヴァリン』を秘密裏に撮影するつもりだったとレイノルズ。彼の構想では、「10人くらいの観客がアメリカでこの映画を初週に観に行くと、5分経ったらマーベルのロゴが流れ始め、そこで実は『デッドプール&ウルヴァリン』だったと気付く」という、前代未聞のドッキリだったという。きっと本編の冒頭で、突然デッドプールが現れて「君たちは『アルファ・コップ』を観にきたのか?そんな間抜けな映画は存在しない。これは『デッドプール&ウルヴァリン』だ」とでもアナウンスしたことだろう。もしもこれが実現していれば、世界中の観客も、業界もひっくり返って驚いたはずだ。

もっとも、レイノルズとジャックマンがカラフルなスーツに身を包む『デッドプール&ウルヴァリン』の撮影を完全シークレットで完遂するのは至難の技。実際には、ロケ現場には撮影初日からパパラッチの大群が詰めかけ、リーク写真に悩まされたというほどだ。

もしも本当に『アルファ・コップ』として宣伝・公開されていたら、映画の口コミ拡散や興行収入成績はどのように動いただろう?ひとつの壮大な社会実験として、その結果を見てみたかった気もする。

Source:Variety

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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