『デッドプール&ウルヴァリン』ローラ復帰を公式ネタバレした理由は?マーベル社長が明かすマーケティングの狙い

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『デッドプール&ウルヴァリン』公開前に解禁された最終予告編では、『LOGAN/ローガン』(2017)に登場したローラ/X-23役のダフネ・キーンが姿を見せた。本編の中でもサプライズになっていたであろう復帰出演だが、事前に予告編映像で見せてしまったのは一体なぜなのか?ファンの間では、“公式ネタバレ”ではないかとの指摘も見られたが……?
米Varietyの取材で、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが背景を説明している。秘密裏に本作に出演していたキーンは、映画の公開を祝うプレミアイベントへの参加を熱望していたそうだ。しかしファイギらマーベル・スタジオ側は、「彼女はプレミアに来ちゃいけないよ、存在がネタバレになってしまうから」と、キーンに参加を見送ってもらいたかったという。
ところがその後、ディズニー側が、ローラの登場について「映画の感情的な核部分を紹介できる」と考え、予告編に登場させることにしたというのだ。ローラというキャラクターは『LOGAN』の中で、年老いて衰弱したウルヴァリンと最期の旅に出た少女。ウルヴァリン/ローガンは彼女の中に、かつての自分自身の姿や、次世代への希望を見出す。映画のラストでローラは、ウルヴァリンの英雄的な死を見届ける。ファンにとってローラは、愛すべきウルヴァリンの不屈の魂、その長く勇ましい旅路と、涙の別れを象徴する存在でもあるのだ。

ローラの登場をあらかじめ見せておけば、『デッドプール&ウルヴァリン』は単なるアクションコメディではなく、観客の琴線に触れるキャラクター・アークが描かれていることが伝えられると、ディズニーは考えたのだろう。ファイギはディズニーのマーケティング手腕について、「少し押して、少し引くタイミングを熟知している」とコメント。「そういうわけで、ダフネもプレミアに来られるようになったんです」と話している。
改めて、こちらが2024年7月22日(現地時間)に米ニューヨークで開催されたワールド・プレミアでのダフネ・キーン。『LOGAN』時は11歳、今は19歳となったキーンはワイルドなヒョウ柄のドレスに身を包み、再び共演したヒュー・ジャックマンと笑顔を見せている。

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Source:Variety