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『デッドプール&ウルヴァリン』ライアン・レイノルズ&ヒュー・ジャックマン韓国会見レポ ─ 「マーベルの神」セリフはたまたまだった?

『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見の様子
©︎ THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『デッドプール&ウルヴァリン』アジア合同記者会見が韓国ソウルで開催され、主演のライアン・レイノルズ、ヒュー・ジャックマン、監督のショーン・レヴィが出席した。THE RIVERはこのために渡韓。ズっ友コンビの様子をお届けする。

この会見の前日に韓国に到着したレイノルズ、ジャックマン、レヴィは、ソウル市内の野球場で仲良く野球会見に出かけたそうだ。会見の序盤では現地メディアより野球観戦の感想コメントが尋ねられたが、3人は映画に込めた思いを熱く語ってくれている。

『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見の様子
©︎ THE RIVER

『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見

ヒュー・ジャックマン:ソウルに戻って来られて嬉しいです。韓国に来るのは6度目ですが、ここが大好きです。ありがとうございます。この映画をお届けできて、僕たちみんな嬉しいです。カムサハムニダ。

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ライアン・レイノルズ:来られて嬉しいです。韓国は3回目です。僕の娘のニューヨークでの一番の親友が韓国出身なんです。彼女たちも今回すごく来たがっていました。でも僕は残酷で心無い、ひどい親だから、置いてきちゃいました。とにかく嬉しい。昨日着いたばかりですが、素晴らしい野球場でチームの観戦をしました。すでに魔法のような夜を過ごすことができました。温かい歓迎をありがとうございます。

ショーン・レヴィ監督:ソウルに来るのは、僕はこれが初めてです。韓国でも僕の映画がたくさん上映されていますが、自分で来るのは初めて。温かく迎えていただいて嬉しいです。とても嬉しいです。ありがとうございます。

『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見の様子
©︎ THE RIVER
『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見の様子
©︎ THE RIVER
『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見の様子
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──ヒューは6度目、ライアンは3度目、そしてショーンは初の韓国ということで、それぞれ違う感覚をお持ちだと思いますが、この瞬間をどう感じていらっしゃいますか?

ジャックマン:今はどうなったのかわからないのですが、僕は昔、ソウル親善大使をやっていたんです。あれはどうなったのかな?今も心の中ではそのつもりでいます。とにかく、またここに来られて嬉しいです。特に今作、そして25年演じてきたこのキャラクターと一緒に来られた。しかも、ライアンとショーンは僕にとって世界最高の親友の2人です。夢のような企画です。この映画が公開されることを誇りに思っています。もう演じることはないと思っていた役と共に戻って来られて嬉しい。この役を演じられること、ウルヴァリンの映画をまたやれること、それ以上の幸せはありません。これまで掘り下げられたことのないウルヴァリンを見ることができます。ごめん、僕の話が長すぎたね。

──ヒュー、あなたがソウル親善大使で嬉しいです。

ジャックマン:ありがとう。

レイノルズ:やめろ、彼はやめとけ。

──ライアン、あなたはいかがですか?

レイノルズ:僕にとってデッドプールというキャラクターや映画シリーズ、その制作とは、“粘り強くやる”ということを象徴しているんです。第1作だって、10年もかかりました。あの映画は公開されただけでもそうですが、世界中で幅広く支持されたことが、僕の人生でも最高に嬉しいことでした。その世界のうちの一つが、ここ韓国・ソウルでした。

そして2作目は愛で作りました。それから、ここ6年間の僕の夢は、ここにいる2人と一緒に映画を作ることでした。彼らにイエスと言わせるのは大変でした。そして、このやり方でマーベルを説得するのは、すごく、すごく難しかった。別のユニバース、『X-MEN』ユニバースのキャラクターをMCUに登場させるという形でね。

『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見の様子
©︎ THE RIVER

やっぱり、このフランチャイズはどういったものなのかを再確認するようだったし、信念を貫き通すんんだ、ということを再確認するようでした。いまだに信じられないくらいだし、この2人と一緒に「僕たち親友です」と言ってここに座っているなんて、とんでもないことだと思います。きっとハリウッドから何人もがここにきて、調子のいいことを言うと思いますが、そいつらは病的な嘘つきです。僕らは本当に実生活で毎日一緒につるんでますから。ニューヨークでも、自宅が数ブロック距離のご近所同士。本当にこの2人が大好きで、実の兄弟より好きなくらいです。この映画をまたやれて、やっぱり信念を貫くこと、自分が何を作っているのかを、改めて実感できました。『デッドプール&ウルヴァリン』はファンが十年待ち望んだ映画です。ここまで来られたのは信じられないほど嬉しいことです。

──3人がお互いを愛し合っているということで、なんだか御三方は似ていますね。

(3人、笑い。礼を言う。)

レヴィ:僕たち全員が、このアイコニックなヒーローたち、この役者たちを、何年も何年も大切に思ってきましたよね。パッション、ユーモア、ハートのある作品で彼らをくっつけられましたし、それをこの夏の大作として仕上げられました。みんなで一緒に、このアイコニックなヒーローたちを、初めてスクリーンで共演させます。どの監督にとっても、これを撮れるだなんて、最高な特権です。

──(現地メディアより質問)昨晩のスタジアムでの野球観戦はいかがでしたか?今シーズンの韓国プロ野球は盛り上がっているんです。なぜ韓国で最初の観光として野球観戦を選んだのですか?

レイノルズ:今回のツアーでは、訪れた先々で文化的に重要なもの、韓国の人たちにとってだけではなく僕たちにとっても興味深いものを選んで、そこに行こうという約束をこの3人でしているんですね。それで、到着した時、ヒューと僕はどこに行くのか全くわかっていなかった。野球の試合に行くとは知らなかったんです。ショーンがサプライズで考えていた。僕たちもビックリしたんです。まさか野球場に言って、最高レベルのプレイが観戦できるだなんて。

野球は、韓国でも文化的にとても重要なスポーツなんですね。意外で驚きました。僕はカナダ人ですが、カナダの国民的スポーツというと、おそらくホッケーを思い浮かべると思いますが、僕は皮肉にもラクロス。野球観戦はこれで人生2度目。ぶっちゃけ、アメリカで見るより楽しめましたよ。

──ライアンはスポーツにも慣れていますよね。昨日の野球の試合はどうでしたか?

レイノルズ:選手たちのパフォーマンスは最高でした。ニューヨークヤンキーズの試合とは全然違いますね。雰囲気や空気感も……。

ジャックマン:観客の熱気がものすごかったです。5,000人くらいのファンが一体となって歌ったり、歓声をあげたりしていて、すごかった。歓声が大きすぎるほどで、テイラー・スウィフトのコンサートくらいですよ、あんなにみんなの声が大きかったのは。耳が聞こえなくなるかもというくらい。

それからね、ショーンについてちょっとした事実があるんです。彼は食べ物を分けて食べるのが好き。弁当箱みたいな感じでね。今回、スナックボックスがあって、食べ物ごとに仕切られていたんです。

レヴィ:キャンディはここ、クラッカーはここ、というふうにね。あんなふうに整理されているが好きで、アメリカにも導入してほしい。

──ショーン、もっと韓国に来てくださいね。

レヴィ:まだここに来て14時間ですが、もう帰りたくないです。野球場に入った時のあの熱気、そして今ここで感じている熱気。すごく温かく、情熱的で、感激的ですね。感謝しています。

レイノルズ:僕も思わず触発されましたよ。この2人に付き合ってもらうことになりましたが、今朝も起きて、エネルギー全開でこの映画のマーケティングについていろいろ書き出すほどでしたよ。

『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見の様子
©︎ THE RIVER

──本編冒頭40分のフッテージ上映を観ましたが、最高でした。ライアンとヒューへの質問です。この映画はマーベルを救うと期待されていますが、重荷を感じることはありますか?完成版には満足していますか?

レイノルズ:ノー・プレッシャー。何かを自ら課した、みたいなことはありません。

11月、ショーンと僕とで、ニューヨークの僕の自宅アパートでこの脚本を書いていた初期の頃に「マーベルの神」ということを書いていたんですが、それはもっとデッドプールのいつもながらの妄想という感じで考えていました。その当時は、映画業界やマーベル、コミックブックについて言うものではなかったんです。

でも、それからマーベルは通常よりも少し大変な時期になりましたね。彼らにはちょっとしたリセットが必要なんです。すると突然、このストーリーラインがめちゃくちゃ状況にハマるようになった、というわけです。狙ってやったのかと妻にも聞かれたんですが、僕はそこまで賢くありません。本当に。外から見たときに、そう見えるだけなんです。自分たちの指針に従って作りました。それは、喜びや大胆さ、楽しさを世界中の観客に届けると言うことです。

特に、ここ5〜10年において、ストーリーテリングにおける最大の魔法とは「喜び」であると実感しています。それこそ、今作で僕たちがやったことです。できるだけの喜びや人間性を詰め込みました。そのことがカメラを通じて映し出されていると思います。なぜなら、僕たちにとっても、一緒に仕事をするのが夢だったからです。ヒューと僕は17年来の親友で、浮き沈みも一緒に経験しました。

ショーンとは10年来の付き合いで、お互いを愛し合っているし、応援し合っています。そういう情熱や喜びが、スクリーンにも表現されていると思います。お互いに競合し合うのではなく、協力し合っているのです。

レヴィ:それに、今作は友情の映画でもあります。最初は対立から始まるものが、つながりへと進化していく。実際につながりを楽しんでいる僕たち3人が作っています。

ショーン:それからもう一つ……、(喋りすぎだとツッコまれて)しゃべくりのキャラクターを演じてるんだからいいでしょ!もう一つだけ言わせてください。まだみなさん映画全編を観ていないと思いますが、今作にはかなりたくさんのサプライズがあります。マーベルにやらせてもらえなかったこともあります。でも、デッドプールとウルヴァリンが喋っているのか、それともライアンとヒューが喋っているのか、区別がつかないようなところもあります。そういうシーンを、僕は一番誇りに思っています。はい、あとは喋っていいよ。僕はもう喋らないから。

『デッドプール&ウルヴァリン』韓国 アジア合同記者会見の様子
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ジャックマン:期待値が高いことは僕たちもはっきりわかっています。そして僕たち3人を代表して言いますが、僕たちこそ、この映画に最も期待しています。

このキャラクターを25年にわたって演じてきた身として言います。今作はウルヴァリン10作目ですが、この2人(レイノルズとレヴィ)は、脚本家として、そしてプロデューサーとして、本当に心血を注いでくれていて、過去最高のウルヴァリンを作ってくれました。脚本を読んだ時も、現場に行った時も感じましたが、ここまで僕のキャラクターを大事にしてくれるのは、彼ら以外にいませんよ。今回のウルヴァリンにはすごくワクワクしています。今までとは違う。きっと満足してもらえると思います。

レイノルズ:起きている時間ずっと、ヒューにどんなドッキリを仕掛けてやろうかと考えてばかりいますよ。ホテルの外に看板があったので、ジャックしてヒューをイジってやろうかと思っています。

──ショーン、デッドプールは今ではディズニーの一員となりました。R指定のキャラクターですが、ディズニーに入ったことによって、彼の魅力が弱まってしまうのではないかとの声もあります。デッドプールのキャラクター性をどのように保ちましたか?

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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