【ネタバレ】『LOGAN』と『デッドプール&ウルヴァリン』間、ローラの空白の裏設定が判明

この記事には、『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれています。

旧20世紀フォックスの『LOGAN/ローガン』(2017)に登場したローラ/X-23は、ウルヴァリン/ローガンと同じく治癒能力とアダマンチウムの爪をもつミュータントの少女。劇中でローガンはやむなくローラを連れて旅をする中で、少しずつ理解と絆を深めていく。
映画のラストで、ふたりはミュータントの子どもたちが隠れて暮らすノースダコタの“エデン”にたどり着くが、そこで追手の奇襲に遭う。ローガンは、ローラたちを救うために老衰した身体に気力を振り絞って戦い、遂に死を迎える。
ミュータントの子どもたちはローガンを即席で埋葬して、すぐに旅立つ。しかしローラだけは名残惜しそうにし、枝で作った十字架を“X”の形に傾け、最後までローガンの側に残った。彼女にとってローガンは父親代わりであり、またローガンにとっても、ローラはいつしか掛け替えのない娘同然の存在となっていたのだ。

『デッドプール&ウルヴァリン』ではデッドプールがノースダコタのローガン埋葬地を訪れ、墓を掘り起こす。ローガンが完全に死亡しているとわかると、デッドプールが別世界でウルヴァリンの変異体と出会う。このウルヴァリンはかつて自らの至らなさで世界に壊滅的な被害をもたらしており、彼は酒に酔い続けることで、その自責に見て見ぬ振りを続けていた。
その後、デッドプールとウルヴァリンは“虚無の地”に落とされ、神聖時間軸から逸脱した存在として“剪定”されたヒーローたちと出会う。エレクトラ、ブレイド、ガンビットに続いて登場したのは、英雄ローガンと旅をともにしたローラだった。
ローラ役のダフネ・キーンが米ポッドキャスト番組に語ったところによると、『デッドプール&ウルヴァリン』のローラは、『LOGAN』と同一個体だったのだという。キーンは、マーベル・スタジオから伝えられたという『LOGAN』のアフターストーリーを明らかにしている。
語られたところによれば、ローラは『LOGAN』のエンディングの後、子どもたちと数年間を過ごしていたが、ある時点でTVAによって“剪定”され、数年間をあの地で暮らしてたという設定なのだそう。
『LOGAN』劇中でローラはスペイン語を喋り、終盤では訛りあるの英語を話していたが、『デッドプール&ウルヴァリン』ではアメリカ英語を話していた。キーンによれば、ローガンと過ごしたわずかな時間だけで英語を習得するほど聡明だったローラは『LOGAN』の後にアメリカでしばらく暮らしており、そこでアクセントが抜けたのだそうだ。
キーンはスタジオから、「君は『LOGAN』のローラだから、彼(ウルヴァリン)に会うのは、何年も会っていない父親と再会するようなもの」と伝えられたのだそう。『デッドプール&ウルヴァリン』劇中では、焚き火の前でローラとウルヴァリンとが語る場面があった。ウルヴァリンは自分の行いのせいで仲間たちが全滅したと後悔を語り、自分はヒーローではない、頼るのは間違いだと漏らす。
しかしローラは、かつての“父親”の真価を知っていた。今の自分があるのはあなたのおかげだと語り、心を込めてウルヴァリンと接する。この交流に触発されたのか、ウルヴァリンは翌日のカサンドラ・ノヴァ奇襲作戦に黙って参加するのだった。
マーベル・スタジオはダフネ・キーンのローラ役復帰を、映画公開前に公式に“ネタバレ”してプロモーションに役立てている。スタジオのマーケティング・チームは、ローラの登場は「映画の感情的な核部分を紹介できる」と考えたのだそうだ。
ところで、なぜTVAはアメリカにいたローラを“剪定”したのだろうか?『LOGAN』の世界はアンカーであるローガンを失って、数千年かけて消滅していく運命にあったのだから、TVAはローラを放置していても構わなかったはずだ。もしかするとアメリカ滞在中、ローラは何かTVAに目をつけられるようなことをやらかしていたのかもしれない?
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Source:Phase Zero