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『デッドプール&ウルヴァリン』予告編のマドンナ「ライク・ア・プレイヤー」、公開の1989年同日に記録樹立の偶然 ─ どんな曲だった?

デッドプール&ウルヴァリン
(c) MARVEL 2024

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の期待作『デッドプール&ウルヴァリン』の新予告編が2024年4月22日に公開されたが、予告編で大々的にフィーチャーされたマドンナの曲「ライク・ア・プレイヤー」と同名収録アルバムが、35年前となる1989年同日に記録を樹立していたという偶然がある。

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新予告編では、映像の開始から約30秒の地点で「ライク・ア・プレイヤー」が挿入され、続けてイエロー&ブルーのアイコニックなスーツに身を包んだウルヴァリンが登場。デッドプールとウルヴァリンが激しい一騎打ちを繰り広げるシーンを、この曲がドラマチックに盛り上げている。

シングル曲「ライク・ア・プレイヤー」と同名アルバムは、1989年4月22日に米Billboardで6週連続アルバムナンバーワン、3週連続シングルナンバーワンを獲得するという快挙を成し遂げたのだが、『デッドプール&ウルヴァリン』に主演でカムバックしたライアン・レイノルズは、その事実を全く知らなかったのだそう。レイノルズは自身のX(旧Twitter)で、「マーベルの神に誓って、これは計画外だよ!」と投稿している。

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「ライク・ア・プレイヤー」は、「I close my eyes, Oh God, I think I’m falling.Out of the sky, I close my eyes.Heaven help me(目を閉じて神に語りかける。ああ、神様、空から落ちてしまいそうな気がする。目を閉じれば天国から救いの手が下りてくる)」という歌詞からも分かるように、マドンナが初めて宗教をテーマに神や信仰心について歌った曲。リリース当時は歌詞の内容よりも、バストを強調したスリップドレス姿のマドンナが、燃える十字架をバックにセクシーに体をくねらせながら踊るミュージックビデオが物議を醸し、宗教団体から大きな批判の声が上がった。

宗教がテーマではない『デッドプール&ウルヴァリン』の予告編に「ライク・ア・プレイヤー」の使用は少々ミスマッチな感じがしなくもないが、この映画はMCUで初となるR指定作品。新予告編のラストでは、盲目の老婆アルがウェイド・ウィルソンにコカインを勧めるシーンが登場し、これまでのMCU作品とは完全に違うトーンで描かれることは明らかだ。

本作はリスクにもなり得て、「ライク・ア・プレイヤー」のように物議を醸す可能性もあるだろう。一方で、“マーベル疲れ”などと揶揄されるようになった停滞気味のMCUにおいて、本作はユニバースの流れを覆す救世主にもなり得るわけで、人々の心に救いをもたらす宗教について歌った「ライク・ア・プレイヤー」との繋がりを見い出せなくもない。

MCUの救世主になり得るのかを見届けたい『デッドプール&ウルヴァリン』は、2024年7月26日に日米同時公開。

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行。海外ドラマDIVEを運営。

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