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【ネタバレ】『デッドプール2』豪華カメオ出演者解説 ― キャスティング経緯、撮影舞台裏も

デッドプール2
© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

映画デッドプール2の見どころは、本編の随所に登場する豪華カメオ出演者にもある。誰が出てくるのかを早々に明かしてしまうのは野暮というものだろう、本編を未見の方には、なにはともあれ劇場で驚かされる体験(あるいはまったく気づかないという体験)を味わってほしい。本記事では映画をご覧になった方向けに、その答え合わせと舞台裏のエピソードをご紹介していくことにしよう。

注意

この記事には、映画『デッドプール2』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

デッドプール2
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

ブラッド・ピット

『デッドプール2』最大のサプライズといえば、唐突に登場する大スター、ブラッド・ピットだろう。我らがデッドプール率いる「Xフォース」のメンバー、透明人間のバニッシャー役で出演しているが出番は一瞬。パラシュートで地上へ降りる際、あっけなく電線に引っかかって感電した際に人間としての姿が見えるのだ。

脚本家のレット・リースいわく、もともと本作の劇中でバニッシャーの姿を見せるつもりはなかったとか。しかしライアン・レイノルズがバニッシャーの感電シーンでスターをカメオ出演させるというアイデアを思いついたことをきっかけにブラッドへオファーが出され、出演シーンは追加撮影の一番最後に撮られたという。
ちなみにブラッドが出演を決めた理由は、前作『デッドプール』(2016)を子どもたちが好きだったからだとか。撮影時間は1時間半とも(レット談)、7分とも(ライアン談)いわれているが、ともかくブラッドがさっそうと現れ、すさまじいスピードで撮影を終えたことはわかるだろう。

ところでブラッドといえば、ジョシュ・ブローリンが演じたケーブル役の候補者として噂されていた人物だ。ブラッドそっくりのコンセプトアートが流出したことも話題となったが、このたびデヴィッド・リーチ監督はその噂が真実だったことを明かしている。

「(ブラッドのカメオ出演は)最高にうれしかった、信じられなかったですね。ケーブル役について、彼とは出演の初期交渉をしたんですよ。アートが流出して、インターネットから削除しなきゃいけなかったこともありましたね。
シリアスな話し合いで、彼は出演に興味を持ってくれました。マーベル・ユニバースやデッドプールのことも大好きだったんですが、(交渉は)なにかの理由でうまくいかなかったんです。ただ話し合いが終わる時、彼は可能性を残しておいてくれて。“なにか必要のことがあれば電話してほしい、関わりたい”って。」

さらに粋なエピソードとして、ブラッドは本作へのカメオ出演を最低限のギャランティで快諾したとのこと。ただし同時に、思わぬ“出演料”を求めていたそうで……そのエピソードをレットはこのように振り返っている。

「ブラッドはライアンに“最低限のギャラで出るよ。でもスターバックスのコーヒーを1杯欲しい、君に買ってきてほしいな”ってジョークを言ったんです。だからライアンは本当にスターバックスでコーヒーを買ってきて、現場でブラッドに渡してましたね。でも彼はそのジョークを忘れてたんですよ、あれはほんとに笑った。」

ちなみにライアンはこのカメオ出演を「世界最高の映画スターの、最大のムダ使い」と呼びつつ、その実現を心から喜んだようだ。ブラッドについて「すごく紳士的で、すごく愉快でチャーミング。(出演には)本当に興奮しました」と絶賛しているのである。

マット・デイモン

はっきりスクリーンに登場する、しかし一瞬の出番で観客を戸惑わせるブラッド・ピットに対して、しっかり出演してセリフを喋るにもかかわらず観客が絶対に気づかないカメオ出演者がマット・デイモンだろう。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)へのカメオ出演も記憶に新しいマットは、なんと『デッドプール2』には特殊メイクを施して登場。ケーブルが現代に到着するシーンで、トイレットペーパーやウエットティッシュについて熱心に語る男の役を演じている。エンドクレジットに掲載されている俳優名は、映画『リプリー』(1999)でマット演じる主人公トム・リプリーが化けたディッキー・グリーンリーフ。ちなみにマットの相手をしていたのは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のK-2SO役で知られるアラン・テュディックだ。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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