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PG-13版『デッドプール2』新シーンたっぷり追加! 「デッドプールを愛するみなさんのために」

デッドプール2
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

2018年12月21日(米国時間)、映画『デッドプール2』(2018)がPG-13指定となって帰ってくる。R指定ゆえの激しいアクションとユーモアで人気を獲得した“俺ちゃん”ことデッドプールは、厳しい規制をいかにかいくぐることができたのか…。

主演のライアン・レイノルズとともに、シリーズのキーパーソンとして活躍する脚本家のレット・リース&ポール・ワーニックは、『デッドプール』にとって新たな挑戦となるPG-13版の製作について、米/FilmCinema Blendにて語った。いわくPG-13版は、新シーンが追加された「デッドプールを愛するみなさん」のための映画に仕上がっているという。

デッドプール2
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『デッドプール2』PG-13で堂々の復活

「本当に驚きました……『デッドプール』がPG-13でこんなにうまく作れるなんて」。レット・リースはこう漏らしている。冒頭にも記したように、『デッドプール』シリーズにはR指定ならではの魅力が詰まっている。『アトミック・ブロンド』(2017)などの俊英、デヴィッド・リーチ監督による第2作は、ましてその印象が強いだろう。『デッドプール2』の製作にあたって、ポール・ワーニックは“ある仕掛け”を取り入れたことを明かしている。

「『デッドプール2』が公開されたあと、みんなで集まったんです。“PG-13版を作ろう”というよりは、“もうちょっとデッドプールについて話そう”と。アイデアを出し合っていたら、ライアン(・レイノルズ)が、最高の枠物語(編注:登場人物の語りなどによって、物語のなかで物語が展開する構造)を考えてくれて。みんな大興奮で、スタジオも“やりましょう、撮りましょう”と。」

以前、ライアンはTwitterにて『プリンセス・ブライド・ストーリー』(1987)のパロディシーンが新たに登場することを示唆。写真に映っているのは、同作で病気の孫に祖父が本を読み聞かせるシーンを真似たもの。やはりPG-13版『デッドプール2』では、デッドプールが物語を語り聞かせることになるのか…。

新たに追加されるシーンの撮影は2018年8月ごろに行われ、もちろん監督にはデヴィッド・リーチが復帰。「最高の時間を過ごしました、大笑いした」と言わしめる新シーン、いったいどんな内容になっているのだろうか。ちなみにライアン以外の出演者については「言えません」とのことだ。

ポールはPG-13版『デッドプール2』について「子どもたちだけでなく、デッドプールを愛するみなさんを惹きつけるものになる」と自信を示している。

十分破壊的だし、楽しいし、クリエイティブで、『デッドプール』にしかできないものになりました。新しい観客だけでなく、『デッドプール』シリーズが大好きな観客にもすごく楽しんでもらえると思います。」

ちなみに新シーンこそ追加されるものの、PG-13版は『デッドプール2』のストーリーを大きく変更したものではないという。レットは「現時点で(R指定版より)10分くらい長いのを除けば、基本的には同じ映画です。それが成功したことがショッキングなんですよ」と述べているのだ。「みなさんは心配しているかもしれませんが、(PG-13化によって)牙を抜かれたようなことはありませんから。エッジの効いた、けれどもより若い観客にも触れやすい作品になっていますよ。」

とはいえ二人は「ミスリードもしたくないしネタバレもしたくない」と述べて、いまだPG-13版の詳細については語っていない。米国公開が近づけば、もう少し話せることが増えるということだ。ところで、日本でも観られますよね…?

PG-13版『デッドプール2』(タイトル未定)は2018年12月21日に米国公開予定。『デッドプール2』のブルーレイ&DVDは発売中だ。

Sources: /Film, CB

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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