Disney+の会員数、2026年にNetflixを超える見込み ─ 米企業が予測データ発表、収益額はNetflixに軍配

ディズニープラス(Disney+)の会員数が、2026年にもNetflixを超える見込みであることがわかった。米Digital TV Researchによる予測データを、米The Hollywood Reporterが報じている。
群雄割拠のストリーミング戦国時代において、『スター・ウォーズ』やマーベルを含むオリジナル作品を多数用意するディズニープラスと、ファミリー層からコアな映画・ドラマファンまでを視野に収めた充実のラインナップを揃えるNetflixは業界を牽引する2大サービスだ。黎明期からサービスに取り組んできたNetflixに対し、ディズニープラスは2019年にサービスを開始したばかりだが、最新の予測によると、2026年にディズニープラスの会員数は2億9,400万人、Netflixの会員数は2億8,600万人と“逆転”するという。
サービス開始以来、ディズニープラスの快進撃は続いており、2021年2月の公式発表によると世界の会員数は約9,490万人に増加。アナリストのサイモン・マレー氏によると、インドの事業者Hotstarとの協業によるDisney+ Hotstarは、2026年にはインドだけで9,800万人の会員を獲得するとの予測だ(Netflixは1,300万人との予測)。今後、Disney+ Hotstarはアジア13ヶ国に展開され、会員数は世界累計の37%にあたる1億800万人に到達する見込み。
その一方でチェックしておきたいのは、2026年は会員数こそディズニープラスがNetflixを超えるものの、収益額はNetflixがディズニープラスの約2倍になるとのデータが出ていることだ。同年の収益予測はディズニープラスが207億6,000万ドル、Netflixが395億2,000万ドル。ここには、先述したDisney+ Hotstarの利用料金が米Disney+の3分の1という安価だという背景がある。2026年の会員数は世界累計の37%だが、収益額は世界累計の13%にとどまる見込みなのだ。
なお、Digital TV Researchによる2026年の会員数予測データを多い順に並べると、ディズニープラス、Netflixに続くのは中国国内の配信サービス(2億7,900万人)、Amazon Prime Video(1億8,400万人)、HBO Max(5,000万人)、Apple TV(1,100万人)。もっとも、これらの数字は各社の今後5年間の戦略やコンテンツで大きく変わってくることだろう。
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Sources: The Hollywood Reporter, Bloomberg