ニコラス・ケイジ主演×A24製作『ドリーム・シナリオ』米予告編が公開 ─ 『シック・オブ・マイセルフ』監督とアリ・アスターが放つ「邪悪コメディ」

ニコラス・ケイジ主演、『ミッドサマー』(2019)アリ・アスター監督のプロデュースによる、A24映画『ドリーム・シナリオ(原題:Dream Scenario)』の米国版予告編が公開された。
父であり、夫でもある大学教授のポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)は、ある日いきなり有名人となった。自分とはなんの縁もないはずの人々が、なぜかポールの夢を見るようになったのだ。たちまちもてはやされるポールだったが、“夢のような”サクセス・ストーリーは、突如として“悪夢”のごとく暗転する。
公開された予告編は、大学での講義中、ある女学生がポールの夢を見た話をひそひそとささやく場面から始まる。「おい、集中しろ」とポールは声をかけるが、奇妙な出来事は続くのだった。「あなたが私の夢にいつも出てくる」と語りかける女性、「私も同じ経験をした」と口にする者。「あなたは何もしないの、ただそこにいるだけで」……。
ポールの夢を見る人々は次々に増え続け、SNSには数えきれないほどのメッセージが届き、取材の申し込みが入る。テレビのニュースにて、ポールは「なんで私なのかって、わからないですよ。たぶん、私が特別なんだと思います」と答えた。ポールはたちまち注目の的となる。「バズった感想は?」「怖がらせてくださいよ、きっと悪夢を見るから」「僕もたくさんの人の夢に出てみたい」。
ところが夢の中のポールは、やがて恐ろしい行動を取りはじめるようだ。「あなたは危険なことをしているように思いますよ」との予告通り、恐怖の対象になったポールに現実世界で向けられる視線も変化していく。「僕は何もしていないのに」と戸惑うポールだったが、ある男性は「名声には望ましくない副作用もある。そのことに備えなければ」と告げた。

監督・脚本は、『シック・オブ・マイセルフ』の日本公開を2023年10月13日(金)に控えるクリストファー・ボルグリ。製作のA24は、本作を「ボルグリとアリ・アスターが贈る邪悪で愉快なコメディ」と形容しているが、シンプルな喜劇でないことは──そして、この物語が何のメタファーになっているのかも──今回の予告編を見れば明らかだろう。予告編に使用されているのは、クランベリーズの名曲「ドリームス(Dreams)」だ。
本作は今年のトロント国際映画祭でプレミア上映を迎えるや、Rotten Tomatoesでは86%フレッシュの高評価を獲得。ケイジの演技にも数々の絶賛が寄せられている。
共演は『ブロンド』(2022)のジュリアンヌ・ニコルソン、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010)のマイケル・セラほか。プロデューサーにはアスターのほか、ニコラス・ケイジ、アリ・アスター作品を手がけてきたラース・クヌードセン&タイラー・キャンペロン、A24から『X エックス』(2022)のジェイコブ・ジャフケが名を連ねた。
映画『ドリーム・シナリオ(原題:Dream Scenario)』は2023年11月10日(金)米国公開予定。日本ではクロックワークス配給での公開が決まっている。
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