【レビュー】PS4『Dreams Universe』誰でもクリエイターに ─ 何でも出来る夢の世界、ゲームも映像も音楽も自分でつくっちゃえ

ゲーム、キャラクターや音楽など様々なコンテンツをプレイヤーの思うがままに創り出せる『Dreams Universe』(PS4®用ソフトウェア)が、2020年2月14日より発売となった。本作はオリジナルコンテンツはもちろん、名作ゲームや映画を再現することだって不可能ではない。一般向けにも発売された『アーリーアクセス版』(体験版)では、自力で初代『メタルギアソリッド』のHDリメイクを試みたプレイヤーや、映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)の冒頭シーンを再現した猛者もいた。
自分自身の作品をひたすら作成したり、好きな映画やゲームを再現してみたり、楽しみ方は無限にある。THE RIVERでは、この注目作をいち早くプレイ。そのレビューをお届けしたい。

筆者は、それなりに熱心なゲーマーではあるものの、『Dreams Universe』のような“クリエイト系ゲーム”に関しては、操作の複雑さやクリエイトセンスの無さから少しばかり苦手意識を持っていた。しかし本作には、非常に丁寧な「チュートリアル」が用意されている。好きな位置でチュートリアル動画を再生しながら、自由にゲームを進めることができ、また開発ツールの使い方からアートの基礎やコツまで順を追って説明してくれるので、初心者でも着実に技術を磨けるのだ。
チュートリアルを終えて、オリジナルゲームの制作に取り掛かってみたところ、本作に秘められたポテンシャルの高さに圧倒された。TPS/FPSの視点の自由さはもちろん、横スクロールゲームやアドベンチャーなど、プレイヤーの好みにあった世界観の作品をクリエイトすることが可能なのだ。しかし一から創るとなると、ハードルが高いと感じる人も多いはず。そんな人にも安心なテンプレートがジャンルごとに用意されている。
筆者は、“障害物を乗り越えながらゴールを目指す”というシンプルな横スクロール型2Dアクションゲームを活用し、アレンジやリミックスを重ねるところから始めてみた。まずは2Dから3Dに変え、また横スクロールから一人称視点に切り替えることでより臨場感が高まり、更に自由な操作が可能に。そこから、暗い音楽を明るい音楽に、燃えさかる炎の風景を水に、オブジェクトの配色や位置を工夫することで、楽しげな雰囲気を放つ作品となった。オリジナリティを少しだけ加えるだけで、最初のテンプレートから、ビジュアルも雰囲気もまったく別のゲームに変化させることに成功。また他のプレイヤーが作成した素材を共有してもらうことも可能なため、キャラクターをマリオに変えて、敵をダース・ベイダーにすることだって出来る。夢は広がるばかりだ。
『Dreams Universe』の醍醐味は「コンテンツを自由に作る」ことに違いないのだが、他のプレイヤーが作り上げた無数のコンテンツを好きなだけ遊び、そこからクリエイションのアイデアを得られるのも、魅力の一つ。世界中のプレイヤーが作成したゲームは、クラシックなドット絵で描かれた2Dゲームから、リアルなグラフィックを楽しめる3Dゲームまで、あるいはパズルやシューティングなど種類は様々。今後もさらに沢山のプレイヤーが描いた夢のような作品が続々と現れることだろう。そう、ここはまさに夢の世界。何を創るのも自由なのだ。

発売概要
商品名称 | Dreams Universe |
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ジャンル | ゲームクリエイティブプラットフォーム |
対応機種 | PlayStation 4、PlayStation 4 Pro |
プレイヤー数 | オンライン1人 オフライン 1~4 人 |
発売予定日 | 2020年2月14日(金) |
販売形態 | パッケージ / ダウンロード |
販売価格 | ■Blu-ray DiscTM版 希望小売価格 4,900 円+税 ■ダウンロード版 通常版販売価格 5,390 円(税込) |
CERO | B(12 才以上対象) |
商品詳細 | ■Blu-ray DiscTM版 ゲーム本編 早期購入特典(PlayStation 4 用テーマ) ■ダウンロード版 ゲーム本編 予約特典(PlayStation 4 用テーマ) |