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【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ/MoM』なぜワンダはヴィジョンを◯◯◯◯◯◯◯◯?

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
(c) Marvel Studios 2022

この記事には、「ワンダヴィジョン」(2021)『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)のネタバレが含まれています。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
(c) Marvel Studios 2022

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のワンダは、なぜヴィジョンを探さなかったのか?

ドラマ「ワンダヴィジョン」では、既に破壊され亡くなったはずのヴィジョンとの奇妙な新婚生活を送っていたワンダ。しかしその幸せ溢れる映像は、全てワンダが作り出した「ヘックス」内の幻想であることが明らかとなる。さらには、ヴィジョンの遺体を使ったコピー体のようなシンセゾイド「ホワイトヴィジョン」も登場。この個体はヴィジョンとの戦いの後、どこかへ飛び去った。つまりマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界には現在、「ホワイトヴィジョン」のみが存在しており、本物のヴィジョンは変わらず『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で死んだままである。

ワンダヴィジョンキャプション  『ワンダヴィジョン』 ディズニープラスで配信中 (c) 2021 Marvel
(L -R): Paul Bettany as VIsion and Elizabeth Olsen as Wanda Maximoff in Marvel Studios’ WANDAVISION exclusively on Disney+. Photo courtesy of Marvel Studios. ©Marvel Studios 2020. All Rights Reserved.

「ワンダヴィジョン」は、ワンダが最愛の亡き夫を取り戻すために繰り広げた悲哀の物語であったわけだが、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』での彼女は、特にヴィジョンを取り戻そうとする様子はない。そのかわり、彼女がこだわったのは、「ワンダヴィジョン」で産んだ双子の息子、ビリーとトミーだ。

この息子たちも、やはりMCUの現実世界から消失した存在。これを諦めきれないワンダは禁断の魔術書「ダークホールド」を使って、マルチバースの別世界にいる息子たちに迫ろうとした。それでは、なぜワンダは別世界のヴィジョンを探し求めなかったのだろうか?

Colliderのインタビューでこれを尋ねられたワンダ役エリザベス・オルセンは、「兄や両親など、(作中で取り扱う候補の)リストはありました」と返答。つまるところ、『MoM』ではワンダの兄であるクイックシルバー/ピエトロ・マキシモフ、そして親である『X-MEN』マグニートーについても触れられる可能性があったということだ。

オルセンは、「このユニバースの彼女は、ヴィジョンと一緒にいない。そこはミステリーにしたかったんです」と説明を続けている。「何らかの理由で、ヴィジョンは彼女の世界にいないんですね。それで、彼女をもっと家庭的な存在として考えると、2人は離婚して別々になったようなもので、もう結婚指輪をしていないような感じ。そういう考え方で(笑)。彼女は一人暮らしをしているという考え方です。でも、母になって一番重要なのは、子どもです。それが理由です」。

事実上、ワンダとヴィジョンは“死別”であるが、ワンダの思い描く世界の中で、夫が死んでいるとは完全に解釈していない。「ワンダヴィジョン」最終話で、(ヴィジョンはとっくに死んでいるにも関わらず)2人は再会を約束して別れていた。

オルセンが2人を離婚した元夫婦のように例えていることにも現れているように、ワンダは今もヴィジョンにおける「死」という概念を、彼女独自の方法で受け止めているのかもしれない。つまり、ヴィジョンはまだどこかに存在すると信じていたのだろう。

そこでワンダにとってもっと重要となったのは、息子であるビリーとトミーの存在というわけだ。「母親にとって、我が子を失うことは何よりも辛い」とオルセン。ところでこの息子たちだって、あくまでワンダの魔法が作り出した存在に過ぎない。しかし彼女に言わせれば、全ての母親が子を産むこと自体、魔法のように尊い奇跡なのであり、ビリーとトミーにとってもそれは等しいのである。

Source:Collider

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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