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『ドクター・ストレンジ』続編の敵、シュマゴラスじゃなくてガルガントス?「今度の敵は、長い触手を持つひとつ目の巨大モンスター」

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
(c)Marvel Studios 2021

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの予告編が公開され、ファンはその様々なディティールを観察している。中でもダイナミックな見せ場となりそうなのが、映像後半に登場するニューヨークでの市街戦シーン。軟体動物のような触手を持った一つ目の巨大クリーチャーが、ストレンジに向かってバスを投げ飛ばしている。このクリーチャーは一体?

古くからの日本のマーベル・ファンは、この姿を見て「シュマゴラスだ!」と思うことだろう。シュマゴラスは、1990年代〜2000年代の日本においてマーベル・ヒーローたちの知名度を定着させたもののうちのひとつと言っても過言ではない格闘ゲームシリーズ「MARVEL VS. CAPCOM」初期作の頃から、プレイアブル・キャラクターとしてお馴染みの存在だ。

すごくシュマちゃんっぽい

ゲームのシュマゴラスは、1995年の『マーヴル・スーパーヒーローズ』から登場。実はこの時点でシュマゴラスは『ドクター・ストレンジ』原作コミックでもほんの数回しか登場していなかったため、カプコンから使用許可を求められたマーベル側の担当者でさえその存在を知らなかったという有名なエピソードもある。ゲームではトリッキーなキャラクターとして登場し、日本語にローカライズされるにあたっては「でしゅましゅ調」の語尾が独自に与えられ、一風変わった存在感で人気を博した。

その後、1997年の『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』にも再登場し、『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』(2000)や『MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds』(2011)などにも登場。コミックよりも、むしろゲームの方での知名度が高いと言えるキャラクターだ。日本では「シュマちゃん」との愛称で親しまれる裏番長的存在であり、マーベル・ファンのみならず、格ゲーファンの間でもよく知られている。

ちなみにシュマちゃんは、アニメ「ホワット・イフ…?」配信時にも一度ファンの間で話題になっている。アニメの劇中に謎の触手が登場し、これがシュマゴラスの身体の一部ではないかと推測されたのだ。実際のところ、これはシュマゴラスではなく、クトゥルフ神話に登場する邪神クトゥルフがモチーフになっていたことが後に明らかになったのだが。

だけど名前は「ガルガントス」?

マイナーなキャラクターだが、元々は『ドクター・ストレンジ』コミック出自を持つだけあり、『マルチバース・オブ・マッドネス』に登場するのなら納得だ。一応、シュマゴラスはカオスディメンションの神だから、マルチバースを扱う本作にも充分絡んできそうである。

ところが、本作の「レゴ」商品からの正式な情報によると、このキャラクターはシュマゴラスではなく、「ガルガントス」という名のようなのだ。これはリーク情報ではなく、既にレゴの公式サイトにも掲載されているもの。予告編映像に見られた一つ目のクリーチャーのレゴが、「ガルガントスとの対決」との商品名で、2022年1月1日より発売になるというのだ。商品ページでは、しっかりこう説明されている。「マーベル スーパーヒーローの今度の敵は、長い触手を持つひとつ目の巨大モンスターだ!

ガルガントスとは、1969年の『Sub-Mariner Vol 1 #13』に登場した、これまた一つ目の巨大タコのようなクリーチャー。ほとんど知られていないキャラクターで、『Sub-Mariner』誌に2度登場したのみ。情報もほぼ無い。

『マルチバース・オブ・マッドネス』予告編のクリーチャーは、明らかにシュマゴラスのような見た目をしているが、ガルガントスとの名が使われているのには何か理由があるに違いない。それは権利上の都合かもしれないし、今後のストーリーに繋がる理由なのかもしれない。ちなみにガルガントスがわずかに登場したコミック『Sub-Mariner』とは、その名の通りネイモア・ザ・サブマリナーの単独シリーズ。ネイモアの宿敵ナーガの使いとして登場するようだ。

ネイモアといえば、MCU参戦が長らくウワサされている、海底王国アトランティスの荒くれヒーローだ。ガルガントスを通じて、『マルチバース・オブ・マッドネス』では、ついにネイモアの存在が絡んでくる可能性もあるかもしれない。

一方で、コミックでもほとんど知られていないマイナーなキャラクターに対して、コミックの設定がどこまで忠実に保持されるのかもわからない。このガルガントスとやらは、MCU版のシュマゴラスであるといった解釈がなされている可能性も充分あるだろう。カオスがやってきたでシュ。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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