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『DUNE/デューン』監督、『スター・ウォーズ』からのアイデア借用を禁止していた

DUNE/デューン 砂の惑星
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米作家フランク・ハーバートが生み出したSF古典小説『デューン/砂の惑星』と10代で出会ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、40年以上の時を越えて遂に映画化を実現させた。そんな夢の詰まった『DUNE/デューン 砂の惑星』の製作現場では、インターネットからアイデアを借用することが禁止されていたという。

このたび、ポッドキャストThe Director’s Cutでクリストファー・ノーラン監督と対談したヴィルヌーヴ監督は、「私はスタッフに、“自分たちを表現するためにここにいるのではなく、ハーバートの言葉をスクリーンに映そうとしているんだ”と伝えました」と『DUNE/デューン』の製作当時を振り返った。映像化するにあたり、ヴィルヌーヴ監督が原作小説を「バイブル(聖書)」と呼んでいたことは知られた話だが、監督はこの場でも「本こそがバイブルなんです」と、その重要性を強調している。

小説の『デューン』シリーズでは数千年にわたる人類の歴史が綴られるが、中でも『デューン/砂の惑星』は、主人公ポール・アトレイデスが宇宙のリーダーとして成長していく数年間にフォーカスした物語。それでも物語は莫大だ。「何かあれば常に本に立ち返りました」と話すヴィルヌーヴ監督は、原作小説を主な参考文献にして制作スタッフと作業にあたっていた。なかでも絵コンテを担当するアーティストたちにはルールを課していたようで……。

「プロセスの初期段階では、絵コンテ担当のアーティストと一緒に数週間を過ごしました。13歳の私が友達としていたのと同じように。まるで考古学者のように、小説を初めて読んだ時に描いた景色を呼び起こそうとしていました。小説を読んだ時に想像した景色や抱いた感情を。自然や生態系における人間たちの居場所にも意識を置きました。

絵コンテのアーティストに加えて、デザイナーを1人を呼んで、彼らにはインターネットからのいかなる引用も禁止しました。夢から引用して欲しかったんです。瞑想をして、イメージを見つけ出してほしかったんです。

監督いわく現場には、“部屋の中の象”、つまりタブーな話題もあったという。それがSF作品の金字塔『スター・ウォーズ』だ。「そういった映画を ─『スター・ウォーズ』は『DUNE』に深く影響を受けていますが ─デザインするには、何か新しいものを生み出そうとすることが大切です。夢、そしてとにかく小説に集中することがアイデアの源泉でした」。

ハーバートが創造した世界をビジュアライズしていく上で、特に『スター・ウォーズ』から着想を得ることを禁止していたヴィルヌーヴ監督だが、映画公開後には『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)からの影響を語っていた。もっとも、それはアイデアの借用というわけではなく、若い頃に『スター・ウォーズ』に熱中したというヴィルヌーヴ監督の潜在意識レベルで生じた影響だったのだろう。

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Source: The Director’s Cut

Writer

SAWADA
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。

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