【ネタバレ】『デューン 砂の惑星PART2』エンディング解説 ─ 小説からの脚色、待望の3作目『砂漠の救世主』はどんな内容?

この記事には、『デューン 砂の惑星PART2』のネタバレが含まれています。

『デューン 砂の惑星PART2』エンディング解説
前作『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)で一族を虐殺された少年ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)は、『デューン 砂の惑星PART2』で見事フレメンの信頼を勝ち取り、彼らを緑の楽園へと導く「クイサッツ・ハデラッハ」として覚醒。ハルコンネン家の宿敵であり、血のつながった従兄弟でもあったフェイド=ラウサ(オースティン・バトラー)を決闘により打ち負かし、陰謀の黒幕シャダム4世(クリストファー・ウォーケン)を宇宙皇帝の座から引きずり落とした。
物語は一件落着と思いきや、波乱の展開が訪れた。ポールは決闘の前、チャニ(ゼンデイヤ)に「一生愛する」と誓っていた矢先、皇帝の娘である皇女イルーラン(フローレンス・ピュー)を娶(めと)ると宣言したのだ。これに動揺したチャニは決闘が行われた大広間を後にし、アラキスの砂漠へひとり繰り出した。怒りとも悲しみとも取れる絶妙な表情を浮かべたチャニが、サンパーを使ってサンドワームを呼び寄せるところで本編は幕を閉じた。

『デューン 砂の惑星PART2』は2024年No.1の大ヒットを記録しており、早くも前作を上回る勢い。本記事掲載時点で世界累計興行収入は、3億8,800万ドルを突破した。批評家からの評価も上々で、米Rotten Tomatoesでは批評家スコア92%という高水準を保っている。
滑り出し順調の『デューン』からは、先述の通りシリーズ第3作が水面下で進行中だ。監督のドゥニ・ヴィルヌーヴは、2023年12月の時点で脚本を「ほとんど執筆し終えている」と明かしていた。実現させるのが「夢」だとヴィルヌーヴが語る3作目の下敷きとなっているのが、ポール・アトレイデスの物語の完結編『デューン 砂漠の救世主』。これまでに映画化されたことはなく、実現を待ち望んでいる原作ファンは多い。