【ネタバレ】『デューン 砂の惑星 PART2』迫り来るサンドワーム、『ジョーズ』から影響を受けていた ─ 「スピルバーグから学んだ教訓」

この記事には、『デューン 砂の惑星 PART2』のネタバレが含まれています。

『デューン 砂の惑星 PART2』迫り来るサンドワーム、『ジョーズ』からインスパイア
スティーヴン・スピルバーグ監督による『ジョーズ』といえば、とある街に面した海に突如現れた巨大ザメの脅威を描いた1作。元祖サメ映画としての称号を持つ本作だが、劇中では意外にもサメが姿を見せないことでも知られている。
そんな本作が『デューン 砂の惑星 PART2』に影響を与えたのは、一体どのシーンなのだろうか。米Vanity Fairの動画企画に登場したヴィルヌーヴ監督によれば、主人公ポール・アトレイデスが巨大生物サンドワームの背中に乗る試練に挑戦する場面だという。
「このポールが歩いているショットですが、私は静寂によってもたらされるこの緊張感がすごく好きなんです。正直に言いますと、このシーンは『ジョーズ』にインスパイアされました。見えないものほど怖い、というアイデアですね。何か下に潜んでいるものがもうすぐやって来る、というのは、私がずっと昔にスピルバーグから学んだ教訓です。」
チャニやスティルガーらフレメンの仲間が見守る中、ひとり砂丘に立つポールは、サンパーを使ってサンドワームを呼び寄せる。すると遠くから轟音が鳴り始め、姿こそ見せないもののサンドワームが勢いよく砂漠を突き進んでくる。Vanity Fairの映像では、『ジョーズ』劇中シーンとの比較がなされているが、映像の構図も類似していることがわかる。
「見えないものほど怖い」と語ったヴィルヌーヴだが、前作『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)公開時には、「遠くにあるものほど怖い」とも語っていた。「今はまだ遠くにいる何かが迫って来る感覚です。モンスターが迫って来る時の距離感を演出することに私は夢中なんです」。
ちなみに、ポールのサンドワームライドシーンにかけられた撮影日数はなんと44日間。最初は製作陣の誰もがどうやって映像化するのかと驚いたという。
『デューン 砂の惑星 PART2』は公開中。
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