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ドウェイン・ジョンソン、『シャザム!』脚本からブラックアダムの削除を求めていた

ドウェイン・ジョンソン

人気アクション俳優ドウェイン・ジョンソンが主演する新作DC映画『ブラックアダム』の公開が迫りつつあるが、ダークヒーローのブラックアダムはもともと『シャザム!』(2019)で初登場する予定だったことは有名な話。では、なぜブラックアダムは『シャザム!』に姿を見せなかったのだろうか?

当初、2014年に企画がスタートした『シャザム!』では、シャザムとブラックアダムの両オリジンストーリーが描かれるはずだったという。コミックで両キャラクターは過去に因縁があるため、映画版に一緒に登場させるのが相応しいと思われたからだ。しかし、ジョンソンはそう思えなかったと、米Vanity Fairのインタビューで当時を振り返っている。

「映画の脚本初稿が手元に届いた時、それはブラックアダムとシャザムを組み合わせ、ひとつの映画で両方のオリジンを描く内容でした。それが目標だったから特に驚きはなかったけれど、それを読んで、“こんな形でこの映画を作ることは出来ない。ブラックアダムに対する酷い仕打ちになる”と直感的に思いました。二人のオリジンストーリーが一本の映画に収まることは、シャザムにとっては問題なくても、ブラックアダムには良くなかったんです。」

そして、自分の直感に従うことにしたジョンソンはスタジオに連絡を取り、その経緯について話を続けている。

「電話をかけて、“僕の考えを伝えなくちゃいけない。不評だろうけど……”と切り出しました。というのも、みんなが“この脚本は最高だ。この映画を作ろう”と思っていたからです。僕は、“『シャザム!』をスタジオの好きなトーンで単独で作るべきだ。そして、ブラックアダムとは分けるべきだと思う”と伝えました。」

最終的にワーナー・ブラザースはジョンソンの意見に同意。その結果、『シャザム!』の脚本初稿からブラックアダムが姿を消し、単独映画が製作されるに至ったわけだ。

ちなみに同インタビューでは、ジャウマ・コレット=セラ監督が、『ブラックアダム』はオリジンストーリーを描く映画ではないと発言。「スーパーヒーローになりたい男がパワーを手に入れ、そのパワーがどう機能するのか、50分かけて解明していく典型的なスーパーヒーロー映画でありません。この映画はブラックアダムをすぐに登場させ、劇中でゆっくりと玉葱の皮を剥いていき、何が起こったかを明らかにしていくのです」と説明している。

映画『ブラックアダム』は2022年12月2日(金)全国ロードショー。

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Source: Vanity Fair

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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