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『ワイルド・スピード』ロック様ことドウェイン・ジョンソン、ヴィン・ディーゼルとの確執明かす ― 前作は別撮影、第9作の出演未定

ドウェイン・ジョンソン&ヴィン・ディーゼル
[左]Photo by Eva Rinaldi https://www.flickr.com/photos/evarinaldiphotography/8557374952/ [右]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9349854472/ Remixed by THE RIVER

ロック様ことドウェイン・ジョンソンが、映画『ワイルド・スピード』シリーズの製作現場におけるヴィン・ディーゼルとの確執を明かした。ヴィンはシリーズ1作目(2001)から主人公ドミニク・トレットを、ドウェインは第5作『ワイルド・スピード MEGAMAX』(2011)からFBI捜査官ルーク・ホブスを演じている。

『ワイルド・スピード』出演者の確執、これまでの経緯

『ワイルド・スピード』シリーズにおける出演者の確執が伝えられるのは今回が初めてではない。ドウェインがジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウとのスピンオフ映画『ホブス&ショウ(原題:Hobbs and Shaw)』の製作を進めたことで、ローマン・ピアース役のタイリース・ギブソンが不満を表明したのだ。

しかし最も大きな問題は、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)の撮影中、ドウェインがFacebookにて共演者への怒りをぶちまけたことだった。「こんなに腹の立つシリーズはない」と述べた彼は、一部の男性俳優に対して「自立した男性として、プロとしての自覚がない」と指摘。のちにドウェインは、批判の対象がヴィンであることを明かしていた。
これを受けてヴィンは、のちに「大げさに捉えられてしまった」「彼(ドウェイン)にそういう意図はないと思う」と答えて、事態の沈静化を図っている。

ところが『ワイルド・スピード ICE BREAK』を鑑賞した熱心な観客の中には、この映画の中に“ある違和感”を認識した。ヴィンとドウェインは一緒に撮影を行っていないのではないか、という噂が流れ始めたのである。そしてこのたびドウェインは、米Rolling Stone誌に対して、この噂が真実であることを認めている

『ワイルド・スピード』次回作、ドウェインの出演は未定

「その通りです、まったく一緒に撮っていません」
『ワイルド・スピード ICE BREAK』についての質問に対して、ドウェインは隠すことなく言い切った。ヴィンとの間に確執があることを認めている彼は、かつてFacebookでも言及された通り、その原因が「プロ意識」であると説明している。

「ヴィンとは何回か話し合いました。僕のトレーラー(控え室)で、顔を合わせて大事な話をしたこともありましたよ。そして、映画づくりや共同作業について、根本的に哲学が違うんだと気づきました。時間はかかりましたが、はっきりして良かったです。また一緒に仕事をするかどうかについてね。」

ドウェインが手がけるスピンオフ作品とは別に、米ユニバーサル・ピクチャーズは『ワイルド・スピード』第9作の製作も発表している。こちらは2020年4月10日に米国公開予定だが、ドウェインは第9作への出演について「まったくわからない」と述べた。

「彼(ヴィン)の幸運を願ってます。はっきりした違いがあるだけで、敵意を抱いているわけではありません。…………(爆笑して)“敵意がない”ってところは削除してもらってもいいですね。僕たちは、(二人の)はっきりした違いに従うだけです。」

この発言を鵜呑みにするならば、どうやらヴィンとドウェインの間にある溝はかなり深そうだ。もし第9作に二人が出演するとして、一緒に撮影が行われないなどの措置が再び取られる可能性は高いだろう。

なおドウェインの発言に対して、ヴィンは2018年4月5日時点で一切応答していない。一方の言いっぱなしになってしまうのはフェアでないようにも思われるが、これ以上泥沼化するのを見るのは、シリーズのファン、そして映画ファンには非常につらいところだ……。

『ワイルド・スピード』のスピンオフ映画、『ホブス&ショウ』は2019年7月26日に米国公開予定

Sources: RS, CBR
Eyecatch Image: [左]Photo by Eva Rinaldi [右]Photo by Gage Skidmore Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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