ボブ・ディラン、アカデミー賞授賞式に招待されていた

第97回(2025年)アカデミー賞の授賞式にボブ・ディランが招待されていたことがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。
作品賞、主演男優賞(ティモシー・シャラメ)など8部門にノミネートされた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、ボブ・ディランの青春時代を描いた音楽伝記映画。アカデミー賞の主催者側はディラン本人の授賞式出席とステージでのパフォーマンスを望んでいたようだが、希望は叶わなかったようだ。
歌曲賞のプレゼンターとして登場したミック・ジャガーは、壇上にて「プロデューサーはボブ・ディランに出てほしかったんですが、ボブはやらなかったんです」とジョークを口にしていた。「“今年は『名もなき者』の曲が最高だ。もっと若い人を探そう”ということで、ボブよりも若い僕が来ました」。
実際にはジャガーのユーモアは現実と大差なかった、いや現実そのものだったのかもしれない。ノーベル文学賞を受賞した際、その授賞式さえも「先約があるから」と断り、受賞条件の講演を録音で提供したディランである。アカデミー賞に登場しないのはごく自然なことなのだ。
なお、第97回アカデミー賞の歌曲賞は『エミリア・ペレス』より「El Mal」が受賞した。
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Source: The Hollywood Reporter