95歳クリント・イーストウッド監督続行宣言 ─ 「年齢によって成長が止まるということはない」「私は今の方が経験豊かだ」

追記:クリント・イーストウッドが米Deadlineを通じ、本情報を否定しました。「私が95歳になったと言うのは確かだが、Kurierというオーストラリアの出版物他、他のライターのインタビューにはここ数週間答えていない。このインタビューは全くのニセモノだ」。
1930年生まれ、現在95歳。ハリウッドいちの現役年長フィルムメーカー、クリント・イーストウッドのキャリアはまだ止まらない。体調は依然良好であり、「当分の間」心配は要らんのだとオーストラリアの現地メディアに精力を語った。
「年齢によって成長が止まるということはない。それに、私は今の方が経験豊かだ。確かに、一定の年齢になるとタッチが鈍くなる監督もいるが、私はそんなことはない」と、イーストウッドは映画監督としてのキャリア継続を宣言。2024年の監督作『陪審員2番』が最後作になるのではないかと言われたが、現在すでに新たな映画の製作準備に入っているという。
まもなく百寿も視野に入るイーストウッドはハリウッドの生き証人ともなっている。「かつて脚本家たちが、『カサブランカ』のような映画をスタジオの敷地内の小さなバンガローで書いていた古き良き時代が懐かしい。誰もが新しいアイデアを持っていた時代だ」と昔を振り返り、現在の業界について次のように憂いた。
「今はリメイクやシリーズものの時代だ。私は続編ものは3回撮ったが、そういうものはもう長らく関心がない。私の哲学はこうだ。新しいことをやるか、家にこもるか。」
齢95にしてなお挑戦を続けることについてイーストウッドは、「俳優として私はスタジオと古いシステムにおける契約下にあった。だから、毎年新しいことを学ばざるを得なかった」と、その原点についても語っている。「まだ何かを学べる限り、私は仕事を続けるつもりだ。本当に老衰するまでそうする」。
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