『ベイビー・ドライバー』エドガー・ライト監督、Netflixへ本格進出 ─ 新作ホラードラマをプロデュース、『アタック・ザ・ブロック』監督とタッグ

『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』(2007)『ベイビー・ドライバー』(2017)の映画監督エドガー・ライトが、製作会社Complete Fictionを設立し、Netflixとともにテレビシリーズの共同開発に着手していることがわかった。米Varietyなどが報じている。
現在、Complete FictionとNetflixはテレビシリーズ3作品の企画を進めており、第1弾はジョナサン・ストラウドのホラーミステリ小説『ロックウッド除霊探偵局』(小学館刊)のドラマ版。少年少女が幽霊退治に挑むアクション・アドベンチャーで、監督・製作総指揮を『アタック・ザ・ブロック』(2011)脚本・監督のジョー・コーニッシュが務める。『アタック・ザ・ブロック』ではライトがプロデュースを担当、また『アントマン』(2015)にライトが携わっていた当時、コーニッシュが原案・脚本を執筆する(完成版のクレジットにも名前は残っている)など、親交の深い二人のタッグだ。
そのほか両者は、血を流すたびにドッペルゲンガーが生まれる女性が主人公のホラー小説『The Murders of Molly Southbourne(原題)』3部作や、イスラムの民話を基にした歴史ファンタジー小説『The City of Brass(原題)』のテレビ化企画を進行中とのこと。さらなる企画もあるというが、詳細は明かされていない。
Complete Fictionの設立に関わったのは、ライトとコーニッシュのほか、二人の監督作品をプロデュースしてきたナイラ・パーク、『ベイビー・ドライバー』プロデューサーのレイチェル・プライアー。コーニッシュ監督の最新作『クエスト・オブ・キング 魔法使いと4人の騎士』(2019)もナイラ&レイチェルがプロデュースした。
発表によれば、Complete Fictionはライト監督の創作をさらに多様化させることを目的としており、今後、ライト監督は次世代の脚本家・監督によるテレビ番組や映画のプロデュースにも取り組むとのこと。その一方、同社はライト自身の作品も手がける方針で、新作となるサイコホラー映画『ラスト・ナイト・イン・ソーホー(原題:Last Night In Soho)』や、2018年からライトが取り組んでいる、ロックバンド「スパークス」のドキュメンタリー映画(タイトル未定)にも参加。ライト監督が長らくタッグを組んできたWorking Title社とは長編企画の開発が複数進められているという。
製作会社の設立にあたり、ライト監督は「Complete Fictionでの新たなる活動は、ここしばらくの間ずっと始めたかったこと」だといい、長年の友人や仲間たちととともに「今後もオリジナルのストーリーを映像化していきたい」との意欲を示した。「Complete Fictionは情熱あふれる作り手たちの拠点になります。彼らが助けられている、守られていると感じることができる場所に」。
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Source: Variety