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『アントマン』降板のエドガー・ライト監督、マーベル社長と6年ぶりのメール ─ 「作品を別にすれば、僕たちは友人同士だった」

エドガー・ライト ケヴィン・ファイギ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9345815579/ https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35437565993/ Remixed by THE RIVER

『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)や『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』(2007)『ベイビー・ドライバー』(2017)を手がけたエドガー・ライト監督は、コロナ禍の映画業界で、とある魅力的な雑誌企画に取り組んでいる。英Empireにて「史上最高の映画的瞬間(The Greatest Cinema Moments Ever)」と題し、映画界の著名人たちに“映画の思い出”を語ってもらっているのだ。

この企画には、『アベンジャーズ』シリーズなどでおなじみマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も登場。いまやハリウッドを代表する映画プロデューサーであるファイギとライト監督は、かつてアントマン(2015)でタッグを組む方針で作業を進めていた。しかし、ライトは創作上の不一致を理由にプロジェクトを降板。今回の企画で、実に約6年ぶりの“再会”を果たしたという。

「2014年に『アントマン』を降板して以来、実はケヴィンと話をしていなかったんです」とはライト監督の談。まずは読者を対象に“映画の思い出”を募ったところ、『アベンジャーズ』(2012)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)『ブラックパンサー』(2018)を挙げる声が多数あったことから、「まったくマーベルに触れずに記事を作るのは不誠実だと思った」という。

スタジオとクリエイターの衝突は時に大きな禍根を残すが、ライト監督は『アントマン』の降板当時について「お互いに敵意も憎しみもなく、あくまでも外交的なものでした」と振り返っている。

「お互いに別々の道を行き、再び連絡を取る理由もなかったということです。だから彼には連絡しなかったし、逆に連絡も来なかった。映画(『アントマン』)のことを別にすれば、僕たちは友人同士だったので、それは悲しいことです。お互いにプロとしての一面を別にすれば、お互いに良い友人だったから。」

企画のため、ライト監督は6年ぶりにファイギに連絡を取った。「僕から直接連絡したことを、ケヴィンはすごく喜んでくれました。6年間まったくメールしていなかったのに、“ケヴィンに書いてほしいことがあって、明日には送ってほしいんですけど”なんて、おかしな話ですけどね」。ファイギはこの依頼を快く引き受け、『アベンジャーズ/エンドゲーム』についてのコメントや、『インディ・ジョーンズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『エイリアン』シリーズの思い出を紙面に寄せている。

「今回の記事を通じて、再び繋がれたのは本当に素晴らしいことです。連絡を取って良かったと思いますし、彼(ファイギ)の反応もすごくうれしかった。彼はすごく感動してくれたし、それに彼が書いてくれたことも素晴らしかったんですよ。」

ライト監督による企画には、ファイギ社長のほか、キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスやヴァルキリー役のテッサ・トンプソン、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のタイカ・ワイティティ監督、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のアンソニー&ジョー・ルッソ監督らが登場。そのほか『スター・ウォーズ』シリーズからはマーク・ハミルやデイジー・リドリー、J・J・エイブラムス、ライアン・ジョンソン、さらにはスティーブン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロン、スパイク・リーら豪華クリエイター陣が“映画の思い出”を記している。

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Source: Empire(1, 2

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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