『アベンジャーズ/エンドゲーム』中国公開初日に興行収入120億円を突破、歴代記録をあっさり更新

2019年4月24日(水曜日)、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』が中国での劇場公開を迎えた。かねてより大ヒットが予想されていた中国では、公開初日から興行収入1億720万ドル以上という歴史的なロケットスタートを記録。日本円で約120億870万円(1ドル約112円換算)という想像を絶する金額だ。いよいよ到来した“世紀のお祭り映画”、その幕開けにふさわしい成績となった。
米Deadlineによれば、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は中国において、4月23日(火曜日)深夜の上映のみで興収2,820万ドルを記録。これは『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)の約3倍という圧倒的成績で、公開直前の深夜上映における中国歴代記録を更新するものだ。そして、公開初日である4月24日には興行収入7,900万ドル(推定)を稼ぎ出した。
『エンドゲーム』の約1億720万ドルという初日成績は、中国国内の歴代記録を更新するものだ。これまで歴代記録を保持していたのは『モンスター・ハント2(原題:Monster Hunt 2)』(2019)の約8,130万ドル。同作は深夜上映が実施されなかったが、春節(旧正月)という中国最大のホリデーシーズンに公開を迎えていたことを鑑みれば、『エンドゲーム』が記録更新に至ったのは大きな達成といえるだろう。
なお米Varietyによれば、中国で24日に販売された映画チケットの99%が『エンドゲーム』で、同日に国内の映画館で行われた上映の83%が『エンドゲーム』だったとのこと。約15分に1回、どこかの劇場で上映が始められていた計算だという。観る方も見せる方も本気すぎる。
現在『エンドゲーム』は、公開日の4月24日から週末28日までの5日間で、中国のみで3億ドル以上を稼ぎ出す見込み。中国は5月1日~4日が連休となるため、興行的にはそこで早くも第二波がやってくる見通しだ。中国のチケット販売サイト「猫眼微影」は、『エンドゲーム』の最終興収は5億3,300万ドルを突破すると予想しているが、もしも本当に公開後5日間で3億ドルの大台を突破した場合、こちらの予想値にも上方修正が加わる可能性はある。
4月24日には世界各国で『エンドゲーム』の上映がスタートしており、同じく初日に優れた成績を示したのは、やはりヒーロー映画人気が高まっている韓国の839万ドル。中国の数字を見た後では驚きづらいが、公開初日だけでおよそ9億4,000万円を稼いだ(1ドル約112円換算)と考えれば、その勢いたるや恐るべしである。
公開直後に世界興収10億ドル突破の可能性もささやかれる『エンドゲーム』にとって、中国でのロケットスタートは確かにその第一歩といえる。観客評価もおしなべて高く、各サイトで10点満点中9点以上を記録していることも興行の後押しとなるだろう。米国でも批評家からの絶賛を集めており、大手レビューサイト「Rotten Tomatoes」では批評家スコア97%(4月25日12時現在)という超高評価を獲得。来たる米国公開での成績にも期待がかかるところだ。
ちなみに、マーベル・スタジオを有するウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOも作品のクオリティにはとても満足している模様。「10点満点で25点」という、とても世界屈指の巨大企業を指揮しているとは思えない語彙力喪失コメントを発表しているほどなのである。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
Source: Deadline, Variety, Robert Iger, Rotten Tomatoes