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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』バッキー◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK / 写真:ゼータ イメージ

スティーブ・ロジャースとバッキー・バーンズの物語

もとよりスティーブ・ロジャースとバッキー・バーンズは、守り、守られ、また支え、支えられる関係だ。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)で、痩せっぽちのスティーブが殴られるのをバッキーが助ける場面から、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で塵と消えつつあるバッキーが、力を振り絞り「スティーブ?」と呼びかけるに至るまで、それは一切変わらなかった。

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)で現代に目覚めたスティーブは、世界とのズレに葛藤するなか、実は生きていたバッキーが冷酷な暗殺者として洗脳されてしまったことを知る。スティーブが元の親友を取り戻そうとすることは、ひいては自分の信頼できる世界を取り戻すことと同じだっただろう。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のスティーブは、世界とチームが激変する中で親友のバッキーを探し、過去の真実に対処しようとした。まずは自分が真実に向き合い、事態を収めることが、同じく親友のアイアンマンと、誰よりもよく知るバッキーの両方を守ることになると悟っていたからだ。一連の物語で、スティーブはバッキーを守ってきた。しかしバッキーの存在があったからこそ、スティーブも激動する時代で自分のアイデンティティを守り抜いてこられたのだ。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
©Marvel Studios 写真:ゼータ イメージ

そんな二人の物語も、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でひとつの結末を迎えている。スティーブは過去から集めてきたインフィニティ・ストーンをあるべき場所に返した後、ひとりで過去に戻り、新しい人生を歩むことにしたのである。「自分の人生を生きるのもいいかなと思ったんだ、トニーが言ってくれていたように」。

過去に戻る直前、バッキーはスティーブに「寂しくなるよ」と話しかける。スティーブが「俺がいない間に、バカなことしないようにな」と答えると、バッキーは「どうやってだよ、バカなところはお前が全部持ってくだろ」と応じた。どれだけ過去で活動しても、現代ではほんの数秒間。たったそれだけの別れにしては、あまりにも大げさな言葉だった。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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