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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』実現しなかった展開、脚本家が明かす ─ 削除されたシーンや『インフィニティ・ウォー』との細かい調整も

アベンジャーズ/エンドゲーム
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK / 写真:ゼータ イメージ

タイムトラベル、当初はニューヨークに戻っていなかった

Fandangoや米The New York Timesのインタビューでは、マルクス&マクフィーリーの口から、映画中盤の「タイム泥棒」作戦に大きな変更が加わっていたことが明かされている。脚本執筆の初期段階において、ヒーローたちが『アベンジャーズ』(2012)のニューヨークに戻る展開は予定されていなかったというのだ。その代わりに描かれていたのは、マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)のアスガルドに、ソーとトニー・スターク/アイアンマンが向かう展開だった。

マクフィーリー「最初の草稿では、『アベンジャーズ』ではなくアスガルドに戻っていました。エーテル(リアリティ・ストーン)とテッセラクト(スペース・ストーン)がどちらもアスガルドにあった時期があるんです。トニーがヘイムダルと戦い、ステルス・スーツを着て透明になっても見破られてしまうという場面がありました。」

マルクス「それから、ソーとジェーン・フォスターの長いシーンがありましたね。」

当時の脚本では、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のモラグへと向かうシーンが複雑になっていたとのこと。経緯は不明だが、サノスとガモーラ、ネビュラがパワー・ストーンを追跡する展開が見送られ、代わりにピーター・クイルの登場する『ガーディアンズ~』のオープニングを舞台にすることに決まったのだという。マクフィーリーいわく、理由は「ピーター・クイルの顔面をパンチするのは絶対に面白いと思ったから」。間違いなかった…!

そのほか採用されなかった案には、テッセラクトを入手すべく『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のトリスケリオンを訪れ、ドクター・ストレンジの家まで車で向かうという展開もあった。そのころ、マルクス&マクフィーリーは『アベンジャーズ』のニューヨーク決戦へ戻ることを意図的に避けていたのだそうだ。

マルクス「(『アベンジャーズ』に戻るのは)なんだか迎合して、ベストアルバムを作っているように思えて。“みなさんお好きでしょ?あれをやりますよ!”みたいな。だけどその後、きちんと面白い映画を作るという点で、僕たちは考えすぎだったんだと理解しました。」

マクフィーリー「ジョー・ルッソが草稿を読んで、“どうして『アベンジャーズ』をやらないの? 一番盛り上がる映画じゃないの”と。その通りです、と決意を固めましたね。」

ちなみに『エンドゲーム』本編で、タイムトラベル先で自分自身と遭遇してしまったのはスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカのみ。しかし脚本段階では、トニー・スターク/アイアンマン同士の遭遇がコミカルに描かれたり、アスガルドで『ダーク・ワールド』のソーが現在のソーを発見したりという展開も検討されていたという。

これらのアイデアが断念された理由は「複雑になりすぎる上、話の焦点がボヤけてしまうため」。もし実現していたら、本作には『インフィニティ・ウォー』直後のソー、『エンドゲーム』の太ったソー、『ダーク・ワールド』のソーという3形態が登場していたことになる。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。劇場用プログラムや各種媒体への寄稿なども喜んで承りますので、お気軽にお尋ねください。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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