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『アベンジャーズ/エンドゲーム』映画館で200回観た男、「人生に不可能はない」 ─ さらなる記録に挑戦中

アベンジャーズ/エンドゲーム

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を映画館で110回以上鑑賞し、ギネス世界記録を更新したとみられていたファンの男性が、その後も劇場に足を運び続け、ついに200回の大台を達成していたことがわかった。しかも彼は、その後もなお劇場へ足を運んでいるのである。

200回の劇場鑑賞を成し遂げたのは、フロリダに住むアグスティン・アラニス氏。現在、ギネス世界記録に認定されているのは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)を映画館で103回鑑賞したアンソニー・ミッチェル氏であり、今後、アラニス氏は自分の記録に根拠を添え、ギネス側に正式に申請しなければならない。アラニス氏は鑑賞のたびに映画館のスタッフと写真を撮影し、チケットをバインダーに保管しているため、これが根拠として認められるかどうかが認定のポイントとなるわけだ。

もっとも、ギネスに正式に認められるかどうかを横においても、すでにアラニス氏の存在は世界中に知れ渡っている。110回鑑賞した時点で日本を含む世界各国のメディアがこの話題を取り上げたほか、現地のテレビ番組がアラニス氏へのインタビューを敢行。アラニス氏は1日10~12時間働きながら、『エンドゲーム』(上映時間約3時間)を観るために映画館へ足しげく通う日々を過ごしたことを明かしている。いわく、「家に帰ってシャワーを浴びる暇すらないこともあった」とか。それ、もはや労働では?

これまで、アラニス氏が『エンドゲーム』の鑑賞に投じた総額は約2,000ドル(約21万7,300円)。200回達成の暁には家族や友人たちから祝福を受けているが、本人は「みんなは僕のことをクレイジーだと思っていた」とも話している。なおアラニス氏は、2019年7月30日(現地時間)の米国公開終了を直前に控えて、201回目の鑑賞にも臨んでいる。

『エンドゲーム』が米国公開された2019年4月27日からの約3ヶ月で、アラニス氏は201回の鑑賞を終え、約607時間(=25.3日)を映画館のシートで費やしたことになる。3ヶ月中およそ1ヶ月を『エンドゲーム』を観て過ごしたと考えれば、その熱心さ(狂気)がよくわかるというものだろう。

ともあれ「継続は力なり」とはこのことで、アラニス氏は200回達成に先がけて、クリス・エヴァンスやジェレミー・レナー、ドン・チードル、ゾーイ・サルダナ、ジョシュ・ブローリンとの写真撮影にも成功した模様。インタビューでは「(200回観るのは)大変だろうと思っていました。人生に不可能はありませんね、いつかマーベル映画にも出られるかも」と笑っている。偉業を達成した人間の心境は、その当人にしかわからないものだ。

Sources: WTSP.com, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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