『アベンジャーズ』ルッソ兄弟の新作ディストピアSF映画が撮影終了 ─ ミリー・ボビー・ブラウン&クリス・プラット共演

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督による、新作ディストピアSF映画『エレクトリック・ステイト(原題:The Electric State)』の撮影が終了したことがわかった。ルッソ兄弟の製作会社・AGBOの公式Instagramにて報告されている。
この投稿をInstagramで見る
本作はスウェーデンのアーティスト、シモン・ストーレンハーグによる同名書籍『エレクトリック・ステイト』(グラフィック社刊)の実写映画版。原作はドローン戦争のため荒廃した1997年のアメリカが舞台だが、映画版は“近未来的な過去の世界”に設定を変更し、孤児の少女・ミシェルが消えた弟を探すため、愛おしくも謎めいたロボットや放浪者とともにアメリカ西部を旅する物語となる。
撮影は2022年10月上旬に開始されており、このたび約4ヶ月間の“旅”を終えた。今後、ルッソ兄弟はポストプロダクション(撮影後作業)に入ることとなるが、本作はNetflixが『グレイマン』(2022)に続いて巨額を投じる一作。しかもディストピアSF映画というだけあって、CG/VFX作業にはかなりの時間が費やされることになりそうだ。
出演者には、主人公のミシェル役で「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)のミリー・ボビー・ブラウン、彼女が出会う放浪者役で『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのクリス・プラット、ブラウンが捜索する医師役で『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキー・ホイ・クァン。名優スタンリー・トゥッチ、ジェイソン・アレクサンダーも登場する。
劇中のロボットの声優には、ミシェルを追い詰めるドローンのマーシャル役で「ベター・コール・ソウル」「マンダロリアン」のジャンカルロ・エスポジート、クリス演じる放浪者の仲間役で『キャプテン・アメリカ』シリーズのアンソニー・マッキー。『グレイマン』でルッソ兄弟と組んだビリー・ボブ・ソーントン、「メディア王 〜華麗なる一族〜」(2018-)のブライアン・コックス、『ヴェノム』(2018)のジェニー・スレイトも参加している。
脚本はマーベル映画や『グレイマン』(2022)でおなじみの“ルッソ組”であるクリストファー・マルクス&スティーヴン・マクフィーリー。撮影監督は『グレイマン』に続いてスティーヴン・F・ウィンドンが担当した。
Netflix映画『エレクトリック・ステイト(原題:The Electric State)』は2024年に独占配信予定。
▼アンソニー&ジョー・ルッソ の記事
『アベンジャーズ』ルッソ兄弟のドラマ「シタデル」インド版&イタリア版スピンオフが打ち切り決定 ─ ユニバース展開に苦戦 メインシリーズのみ継続 『アベンジャーズ』ドクター・ドゥームは「自分をヒーローと思っているヴィラン」 ─ ロバート・ダウニー・Jr.復帰はケヴィン・ファイギ発案 監督、初めは断っていた? 新アベンジャーズ映画は「新たなる始まり」とルッソ監督 ─ 「『エンドゲーム』では終わりを描いた、今度は始まりの物語だ」 何が始まるんです? 『エレクトリック・ステイト』キーツ役は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』スター・ロードの「マルチバース版」? クリス・プラットが語る 「自分が演じたい役どころ」なのだそう 『アベンジャーズ』ルッソ監督、大ヒット映画がアカデミー賞を獲れないのは「ワインスタインのせい」? ─ 「歴史認識に誤り」と反論噴出 『オッペンハイマー』も記憶に新しい