ピクサー新作『星つなぎのエリオ』渡辺直美が本国版声優に決定 ─ 吹替だけじゃなく本国版、日本人初の起用

ディズニー＆ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』にて、渡辺直美がエイリアンのオーヴァ役のUSオリジナル版声優と日本語吹替版の両方を務めることがわかった。

吹替声優のみを担当するのではなく、本国版でも堂々と参加となる。ディズニー＆ピクサー作品のUSオリジナル版で日本人が声優を務めるのは、ピクサーのクリエイター以外としても初であり、日本語吹替声優を兼任するのも初となる。

演じるオーヴァは、主人公のひとりぼっちの少年・エリオがたどり着く“コミュニバース”のメンバーの一人。平和を愛する惑星の明るく情熱的な大使で、エリオの冒険を優しく見守るキャラクターだ。渡辺は次のように語っている。

「めっちゃびっくりしましたよ！『そんなことある…！？』みたいな。日本では色々な作品で吹替声優をやらせていただいたことはありますけど、『え、アメリカの！？英語の！？』と。最初はびっくりしましたが、こんなに光栄なことはないので凄く嬉しかったです」

「私が発した言葉でオーヴァが形成されるんだという緊張感もありました。そして英語が大変でした。最初は猫被ったようなしゃべり方をしてたんですけど、監督が『もっと直美らしさを出していいよ！』と言ってくれてやりやすかったです」

「オーヴァの大きな目の部分が映像的というか、その時の感情によって表情が変わったりとか、喋る時もビビビビって動いたりとかするので、変顔でここまでやって来た私と似てるなというか（笑） 顔だけで生きて来ている・・・いや、オーヴァはそんなキャラじゃないんですけど！（笑） 表情豊かなところは似てるかなと思います」

「自分の英語のセリフを聞きながら、日本語で収録するというのは初めての経験でした」

監督陣（ マデリン・シャラフィアン、ドミー・シー、メアリー・アリス・ドラム）は渡辺の起用について次のように話している。

「本作は、人とどこか異なることは時に孤立感をもたらすことがあるが、その違いこそが私たちを唯一無二の輝きで照らしてくれるのだという力強いメッセージが込められた作品です。この物語では、私たちの個性が他者との深いつながりを生み出し、自分自身をありのままに受け入れ、そして愛する大切さを教えてくれます。

私たちは、このメッセージが渡辺直美さん自身のこれまでの軌跡と完璧に一致していることに気がつきました。彼女は常に新しい環境で自分自身に挑戦し続け、自身の個性を守りながら、夢を追い求め、真に唯一無二の輝きを放つ人物です。その理由から、彼女がこのプロジェクトの理想的な選択だと感じました。」

『星つなぎのエリオ』は2025年8月1日、日本公開。