アイアン・フィスト、「アイズ・オブ・ワカンダ」に登場 ─ ただし別のアイアン・フィスト

マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）『ブラックパンサー』シリーズの舞台ワカンダの秘密戦士を描く新作アニメ「アイズ・オブ・ワカンダ」では、なんとNetflixシリーズで活躍したアイアン・フィストが登場するという。ただし、フィン・ジョーンズが演じたダニー・ランドとは別の人物で。

「アイズ・オブ・ワカンダ」はワカンダの歴史を通じて、危険なヴィブラニウムの遺物を回収するために世界中を旅する任務を与えられてきたハトゥット・ゼラゼの戦士たちを描く。各話30分ほどで全4話の比較的コンパクトなボリュームで、アンソロジー形式になるという。

同作の第1話がフランスで開催のアヌシー国際アニメーション映画祭で上映されると、上映後のQ&Aセッションに監督のトッド・ハリスが登場。「私が言えるのはただひとつ。もう話していいと言われていることですが、本作にはアイアン・フィストが登場します。でも、皆さんが思っているアイアン・フィストではありません」と宣言した。

「アイズ・オブ・ワカンダ」はディズニープラス配信のMCUアニメとして初めて、MCUの正史に直接つながる作品だ。一方、Netflixの「アイアン・フィスト」もれっきとした正史作品であり、同「ディフェンダーズ・サーガ」はデアデビルを中心に現役で物語が続いている。

ということは、「アイズ・オブ・ワカンダ」とフィン・ジョーンズ版のアイアン・フィストはマルチバースの別個体というより、同じ称号を手にした別人ということになりそうだ。原作コミックの歴史では、ダニーの他にもアイアン・フィストの名を持つキャラクターは数多く存在する。

これを登場させたハリス監督は、アイアン・フィストの大ファンだという。「僕はマーベルが大好き」と熱く説くハリスは、アイアン・フィストを扱えることが嬉しいあまり、つい周囲に“オタク語り”を展開したと、米Colliderに話している。

「あまり多くは語れないけど、アイアン・フィストが登場すると言ったら、僕としてはもう“アイアン・フィストの凄さわかる？アイアン・フィストはドラゴンのいる洞窟に入っていって、何もスーパーパワーを持っていなかったのに、スーパーパワーと共に出てくるんだよ、しかもドラゴンも死んでる”と説明をしちゃいましたよ。」

「アイズ・オブ・ワカンダ」でのアイアン・フィスト登場エピソードはユニークなアクションが堪能できそうだ。いわく、ワカンダ人のスパルタン宇宙艦隊が登場する、「非常に極端な視点がぶつかる」エピソードになるといい、アクションについては「ジャッキー・チェンが好きなら、そのエピソードはきっと気にいるはずですよ」と予告されている。

ちなみに実写版を演じたフィン・ジョーンズも、いつかアイアン・フィスト役を再演させてほしいと嘆願している。「このキャラクターと自分の役割に対する評価はよく分かっています。それに対する僕の反応は、“チャンスをくれ”です。僕はここにいるし、準備も出来ています。それから、みなさんが間違っていると証明したいんです」。

「アイズ・オブ・ワカンダ（原題）」は、2025年8月にディズニープラスで配信予定。