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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』レイア役キャリー・フィッシャー登場の苦労と奇跡、J・J・エイブラムスが明かす ─ 愛娘との再共演も

キャリー・フィッシャー
Photo by Riccardo Ghilardi photographer https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Actress_Carrie_Fisher_%C2%A9_Riccardo_Ghilardi_photographer.jpg

『スター・ウォーズ』新3部作の完結編にしてスカイウォーカー・サーガの最終作、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』には、2016年12月に逝去したレイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャーが登場する。前作『最後のジェダイ』(2017)の完成を待たずにこの世を去ったキャリーだが、『フォースの覚醒』(2015)『最後のジェダイ』の未公開映像を使用する形で出演することになったのだ。

『フォースの覚醒』に続いて脚本・監督を務めるJ・J・エイブラムスは、米Vanity Fairにて、本作にレイアを登場させることの難しさと、撮影の舞台裏を明かした。キャリーの娘であり、新3部作でコニックス中尉役を演じているビリー・ロードは、亡き母親との再共演を強く望み、撮影に臨んだという。

未使用映像を新たな文脈で取り入れる

『スカイウォーカーの夜明け』の製作にあたり、J・Jは、物語を描くにはレイアの存在が不可欠と感じていたことを語っている。しかし『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のように、故人をCGで蘇生させることはふさわしくないと感じたそう。もちろん、レイアの代役を立てるという発想はなかった。そこで未使用映像を使うという方法に踏み切ったのだが…それは脚本家としてのJ・Jにとっては大きな挑戦だったようだ。

「この話をするだけで、僕のことは宇宙的なバカだと思われるでしょうね。だけど、ありえない問いかけに、ありえない答えがいきなり出てきたように思ったんですよ。」

つまり、J・Jは『スカイウォーカーの夜明け』にフィットする形で、かつて撮影したレイアのセリフを脚本に取り入れ直したのである。撮影現場では、既存のレイアの映像にうまく繋がるようカメラアングルや照明を調整して撮影が行われた。キャリー不在の中、共演者だけを撮影する作業について、彼は「常に撮り直しをしているようだった」とも語っている。

すでに持っているパズルのピースを使って、新しいパズルの作り方を考えるようなもの。右脳と左脳が重なり合うところを見つけるというか…とんでもなかったですよ。」

本作にキャリーを登場させることを決めたあと、J・Jは、キャリーの娘ビリーが演じるコニックス中尉とレイアを共演させないことを決めていたという。理由は「ビリーにつらい思いをさせたくなかったから」。しかし撮影が始まったのち、ビリーはキャリーとの共演を強く望んだ。「母と一緒に出演したいと言いました。私に子どもが生まれた時、見せてあげたいと思ったんです」。J・Jはこれを受け入れ、キャリーとビリーが言葉を交わすシーンも撮影されている。ビリーが感情を抑えきれない局面もあったというが、J・Jによれば「胸を打つ場面」に仕上がったということだ。




なお『スカイウォーカーの夜明け』では、CGによる蘇生などは行われていないものの、J・Jいわく「編集のトリックみたいなもの」によってキャリーの映像には処理が施されているそう。そもそも過去作のために撮られた映像である以上、メイクや衣裳にデジタル処理が加えられているのかもしれない。J・Jは「ご覧いただいた時、気にならなければいいなと思います」とも述べている。

「この映画にはキャリーの登場する場面があります。そこには、神秘的でスピリチュアルな、よく知るキャリーの要素を感じるんですよ。なぜだかそういうものが出来上がったように思います。そうなるなんて思いもしなかったんですが。」

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(原題:Star Wars: The Rise of Skywalker)』は2019年12月20日(金)日米同時公開。

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Sources: Vanity Fair(1, 2

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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