Menu
(0)

Search

「イコライザーとは侍だ」フークア監督が語る、ロバート・マッコールと侍の「奉仕」の精神

イコライザー THE FINAL
Equalizer 3

デンゼル・ワシントン主演、アントワーン・フークア監督の人気シリーズ最新作『イコライザー THE FINAL』では、伝説の仕事人ロバート・マッコールさんの孤独な戦いの最終章が描かれた。フークア監督は、このシリーズには侍映画に通じるところがあると話している。

そもそもフークア監督といえば、黒澤明監督の名作『七人の侍』に基づくリメイク版『マグニフィセント・セブン』(2016)を、それこそデンゼル・ワシントンと共に作っている。さすらいのヒーローが街に現れては、悪党を成敗し、問題を解決し、そしてまた去っていくという物語は、侍映画でも西部劇にも共通するものだ。フークア監督によれば、『イコライザー』シリーズにも『七人の侍』のような侍映画の美学が息づいているという。「正義について、通じるものがあります」と、米Colliderにて語っている。

「侍というのは、たった一杯の米のために人々を助けるでしょう。たとえ理由がなかろうとも、それが正しいことだから、人を助ける。それが『イコライザー』の本当の姿、つまり侍なのです。侍の意味すること、それは“奉仕”です。ある意味で私は、同じ映画を作っているのかもしれませんね。正義についての映画です。」

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

『イコライザー』シリーズの中で主人公マッコールさんは、弱き人々を救うため、自ら危険を犯して悪党に戦いを挑んでいく。それでもマッコールさんが見返りを求めたことは一度だってなく、むしろ人に与えることを重視している。こうした無私の精神は侍にも通じるのだと、フークア監督は考えているようだ。

上映中の映画『イコライザー THE FINAL』では、マッコールさんが安住を求めて移り住んだイタリアの美しき街を舞台に、シリーズ史上最悪のマフィアから人々を救うために戦う姿が描かれる。物語の結末では、まさに無私であるマッコールの、とある“奉仕”が胸を打つ。

なおフークア監督は、黒澤映画のお気に入りとして『七人の侍』と共に『乱』(1985)をあげている。「『乱』はリア王を題材にしていると思います。視覚的にも素晴らしい映画で、(『七人の侍』と共に)これ以上素晴らしい映画はありません」。

Source:Collider

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly