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【ネタバレ】『エターナルズ』に「幽☆遊☆白書」オマージュあり ─『ドラゴンボール』からの影響?

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

この記事には、『エターナルズ』のネタバレが含まれています。

本作では、エターナルズのメンバーで最も陽気な性格を持つ守護者、キンゴが登場する。地球で人間たちに紛れ人知れず暮らすことを求められているエターナルズだが、キンゴは目立ちたがり屋のため、ボリウッドスターとして現在は活躍中だ。コミカルなキャラクターとして登場しながらも、スピーディーかつスペクタクルなアクションを繰り広げていた。そんなアクションシーンの中、冨樫義博による漫画で、アニメ化もされた「幽☆遊☆白書」を彷彿とさせる場面があったのである。

エターナルズのメンバーはそれぞれ特殊能力を持っており、キンゴはコズミック・エネルギーを手から発射することが可能。キンゴは劇中の中盤、ディヴィアンツの腹の下に潜り込み、エネルギーを指先に凝縮して、光輝く弾をお見舞いしていたのだ。その姿には、「幽☆遊☆白書」で主人公・浦飯幽助が使う必殺技「霊丸」を思い起こされた方々も多いのではないだろうか。キンゴは同場面以外でも同じような技を片手で繰り出していたが、この場面では右手を銃のように構え、左手は右手首を掴んでいた。まさに幽助と同じポーズだ。

2021年11月2日に放送された情報番組「スッキリ」のインタビューにてクロエ・ジャオは、『幽☆遊☆白書』をお気に入りの作品であると説明した上で、「クリエティブ的にも大きな影響を受けていて、以前からいつの日か『幽☆遊☆白書』の幽助の能力をオマージュしたいと思っていた」と話していた。そのオマージュが捧げられたという登場人物が、キンゴだったというわけである。

Geek Cultureのインタビューでもまたクロエ・ジャオは、「幽☆遊☆白書」を製作陣に参考資料として共有していたことや、キンゴがエターナルズの中で最もお気に入りの登場人物だったことを認めている。さらに、The Faceのインタビューでは、キンゴにふんしたクメイル・ナンジアニに技についての説明をしたところ、「フィンガー・ガンズ?」と言われてしまい、「全然違います!霊丸です!」と返したと語られている。ちなみに、「幽☆遊☆白書」へ並々ならぬ想いがある監督だが、最も好きな登場人物は主人公の幽助ではなく、仲間の蔵馬とのことだ。

また、Geek Cultureのインタビューにてクロエ・ジャオは、キンゴについて「ポップカルチャー、ストーリーテリング、ショーマンシップを愛する人々が喜ぶ存在」とも説明していた。そのポップカルチャーのひとつというのが幽助の霊丸だったわけだが、「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空の必殺技「かめはめ波」彷彿とさせる技も劇中に登場する。実際のところ、「ドラゴンボール」へのオマージュだったのかは定かでないが、The Straits Timesのインタビューにてジャオは、「ドラゴンボール」が幼少期から好きだったことを明かしていた。“フルパワー100%中の100%!!!”の日本漫画愛に溢れた大作映画、『エターナルズ』は絶賛公開中だ。

Source: Geek Culture , The Face , The Straits Times

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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