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『エターナルズ』の時系列、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と「ちょうど同じころ」

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画『エターナルズ』の時系列が明らかになった。プロデューサーのネイト・ムーア氏が、英Empireの取材にて答えている。

予告編でも言及されているように、『エターナルズ』は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の世界を描く物語。ムーア氏によると、正確な時系列は「『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)とちょうど同じころ」だという。世界の状況は「サノスの攻撃を経て、人口の半分が戻り、回復のさなかにある」ということだ。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は『アベンジャーズ/エンドゲーム』から8ヶ月後、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は約6ヶ月後という設定だった。ムーア氏が「ちょうど同じころ」と述べているあたり、『エターナルズ』はサム・ウィルソンがキャプテン・アメリカを継承した後の物語と言えるだろう(ただし、現時点で両作の関係性は不明)。

なお『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)は独立性の強い物語で、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後が舞台であることは明らかだったが、街中の張り紙を除き、ほとんど関連性は示されなかった。当初、マーベル・スタジオは『シャン・チー』より先に『エターナルズ』を公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受けて公開順を入れ替えている。ただし、この順序変更は物語に大きな影響を与えていないようだ。

ところで『エターナルズ』における大きな謎は、7,000年前から人類の善行や悪行を見届けてきたエターナルズが、なぜサノスという大いなる危機に介入しなかったのかということ。予告編では「ディヴィアンツがいない限り介入するな」との言付けがあったことが語られているが、詳細はまだ明らかになっていない。

ムーア氏も、“なぜエターナルズはサノスと戦わなかったのか?”という疑問は「(脚本における)最初の課題だった」と認め、「(物語は)その問題に取り組むべく構築されています。そこには非常に明確な理由があるのです」と語っている。いわく、その答えは人類をめぐる哲学的な問いかけに結びついているようだ。「人類の本質は善なのか、それとも悪なのか。あるいは、その中間か」

映画『エターナルズ』は2021年11月5日(金)全国公開。

Source: Empire Magazine 2021 October

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。