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『死霊のはらわた』新作映画、新たな監督で企画進行中 ─ ブルース・キャンベルは出演せず、サム・ライミは監督次回作を執筆中

死霊のはらわた リターンズ
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『スパイダーマン』3部作でも知られるホラー映画の巨匠サム・ライミ監督が、原点である『死霊のはらわた』シリーズの新作映画(タイトル未定)の開発を改めて認めた。

米国のイベントNew York Comic Conに登場したライミは、『死霊のはらわた』新作映画を新たな監督とともに製作していることを明言。2013年製作のリメイク版を手がけた『ドント・ブリーズ』(2016)のフェデ・アルバレスが就任していないということは、ふたたびホラー/スリラーの才能を見出すということだろうか。

スプラッター・ホラーの金字塔として知られる『死霊のはらわた』シリーズは、1981年に第1作、1987年に続編『死霊のはらわたII』、1993年に第3作『キャプテン・スーパーマーケット』が製作された。その後、2013年にはリメイク版『死霊のはらわた』、2015~2018年にはオリジナル版映画の30年後を描く続編として、ドラマシリーズ「死霊のはらわた リターンズ」が放送されている。

シリーズのキーパーソンといえば、全ての作品で主人公アッシュを演じてきた俳優ブルース・キャンベルだ。しかし、キャンベルは「リターンズ」の放送終了後にシリーズからの引退を明言しており、ライミによれば新作には出演しないとのこと。従来作品と同じく、プロデューサーとしては引き続き携わる。ライミはキャンベルの引退について、「血まみれになるのに疲れちゃったんですね。彼はブルース役を40年演じ、シロップでベタベタのシャツを着つづけてきたんだから」と語っている。「彼はまた仕事をしたいと考えていますが、今はあの役(アッシュ)を演じたいわけではないんです」。

なお『死霊のはらわた』新作映画については、2019年7月の時点で、ライミは「アイデアの作業をしている」と述べていた。当時は「半年以内に動きがあるかもしれません」とも言われていたが、このたび新たな体制が判明したことはその布石なのか、それともこれが「動きがあるかも」の「動き」なのか?

ちなみにライミ自身は、『オズ はじまりの戦い』(2013)以来、長編映画の監督業からは距離を置いている。しかし、決して長編を撮ることを避けているのではなく、監督業については「またやりたい、監督をやるのは大好きだから」と一言。ただし「ベストでない脚本を撮るのはつらい」と述べてもおり、本当に自分が撮りたい、しかも誰もが好きになれる、自分自身にぴったり合った脚本を模索しているとのこと。現在は、『スパイダーマン3』(2007)『スペル』(2009)を共同執筆した兄のアイヴァン・ライミとともに次回作を執筆中だという。監督に脚本、プロデューサーなど形態は様々ながら、どうやら今後もやりたいことは数えきれないほどありそうだ。

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Source: Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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