【レビュー】創世記と生と性…映画『エクス・マキナ』分析・解説
人間が創造したAIは、一体どんな未来を辿るのだろう。
神が想像した人間たちがどんな過去を歩んだのかを考えれば、
おのずと空恐ろしさを感じずにはいられない。
おまけ:つっこみどころも満載
『エクス・マキナ』は非常に優れた作品だが、つっこみどころも多かった。
管理がカードキーって(笑)
いやいや、そこは生体認証にして!とつっこまずにはいられない。
泥酔したネイサンのカードキーを奪う、という展開のために仕方ないとはいえ。
ケイレブを殺すつもりじゃなかったのか!
「別荘の建設に携わった人間を全員殺した」という話をした時点で、
「ああ、実験が終わったらケイレブ殺されちゃうのかぁ」と思ったが、
エイヴァが別荘を出たら普通にヘリが迎えに来ていたので驚いた。
意外と優しいな、ネイサン。
物理的にどうやってロボットをつくっているの?
誰にも知られずに、たったひとりで人工知能の開発をしているのはいいのだが、
メカ部分をどうやって製造しているのかが全く描写されていなかった。
まさか、金属加工までネイサンがやっているのか?さすがに無理が……。
自分の身体に皮膚を貼っていくエイヴァの様子がおかしい
脱出するにあたって、感無量といった様子で他のロボットの皮膚を自分に移植するエイヴァ。
そのシーン自体は印象的だし、演技も素晴らしいのだが、
有色人種メインのロボットの皮膚がなぜ白人女性のエイヴァに完全にマッチするのかと、
豊かだったエイヴァのバストが3サイズは小さくなったことが、気にならずにはいられない。
Eyecatch Image:http://www.forbes.com/sites/markhughes/2015/04/25/ex-machina-director-talks-gender-nazis-and-collaborative-filmmaking/