『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』ブリー・ラーソンが演じるテスは「ミスター・ノーバディの娘」と判明

人気カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズの第10作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』に初参戦となるブリー・ラーソン。これまで、ラーソンが演じるテス役に関する詳細は曖昧だったが、米Total Filmのインタビューにてラーソン本人がその正体を明かした。
「テスはミスター・ノーバディの娘です 。厳密に彼女は組織の一員ですが、見方によれば橋渡しのような存在ですね。彼女は父親がいない今、組織が向かっている道に賛同していません。彼女は父親が築いたレガシー、つまりドム(ドミニク)やトレット・ファミリーと共にあることを信じ、そのために戦っているのです。
ドムは彼女が強い意志を持っていることを知り、わざわざ自分と話をするために会いに来たことを間違いなく尊重していて、信頼を築きたいと考えています。彼がテスに求めるのは試練です。それが不可能な任務であったとしても、彼女が達成できれば生涯にわたってファミリーになれる、という試練なんです。」
テスの父親であるミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)は、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)に初登場したキャラクターで、米政府に属する秘密工作組織を取り仕切るトップ。『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2019)でもドミニクたちに協力して活躍したが、『ジェットブレイク』で悪役サイファー(シャーリーズ・セロン)の確保に成功するも、搭乗していた飛行機が墜落して消息不明となっている。

ラーソンの発言から察するところ、テスはドミニクとファミリーに協力することで悪に立ち向かい、父親の意志を継ごうとしているようだ。またラーソンは、「テスは少し謎に包まれていると言えるでしょう」と、自身が演じたキャラクターを以下のように分析している。
「彼女は組織の一員でありがながら、命令に背いて(ドミニクの)ファミリー側に気持ちが傾いているのですが、それは彼女に証明すべきことがたくさんあるということです。ドムが彼女に不可能な任務を与えたことで多くの思索と努力が必要となり、彼女は自分自身を危険にさらすことにもなります。ですが、彼女はそこに疑問を感じないのです。どんな労力も惜しまないというのが、彼女らしいと思います。彼女は父親と同じように、このファミリーのために尽くしたいから、その努力を心得ているんです。それにテスは本当に知的だから上手く立ち回ります。彼女は自分が正しいと思うことをするために、自分の使命に向かうことを恐れないのです。」
テスは、ドミニクとファミリーのためなら文字通り命も厭わない覚悟が整っている様子。そんな彼女が、かけがえのない何かをチームにもたらすのではないだろうか。ドミニクがテスに与える“不可能な任務”が、何なのかも気になるところ。
なお、『ファイヤーブースト』にミスター・ノーバディ役のカート・ラッセルが登場するかどうかは不明。ラーソン扮するテスと父親の再会は叶うのだろうか?
映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は2023年5月19日に全国公開。
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Source:Total Film