『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』4秒のシーンに8ヶ月の準備と車3台破壊 ─ ド迫力のメイキング映像

ファミリーが揃って帰ってくる『ワイルド・スピード』シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』でも、実写撮影によるド迫力映像が期待できそうだ。ジャスティン・リン監督が、「4秒のシーン」のためだけに行われた実写撮影のメイキング映像を投稿している。
2021年2月7日(現地時間)、米国最大のスポーツイベント「スーパーボウル」の場で『ジェットブレイク』の新映像が公開された。リン監督は、この映像に含まれていた、路上を走る赤い車が建物に向かって衝突していく“ザ・ワイスピ”なシーンの撮影風景を自身のTwitterで公開している。たった4秒のシーンに、「8ヶ月の準備、4日間の撮影、3台の車を破壊」が行われたのだという。関わったクルーは、100人以上にも及ぶとのことだ。
One 4 second shot in #F9. 8 months of prep. 4 days of production. 3 cars destroyed. Work from over a hundred of the most dedicated and talented crew. Best job in the world! pic.twitter.com/QK4wNYvAhE
— Justin Lin (@justinlin) February 7, 2021
映像では、劇中に登場する建物のセットが映し出されており、何かに吸い寄せられていくかのように赤い車が突っ込んでいくのが確認できる。その後、建物を通り越して黄色い大型トラックにすっぽりと収められる車を見て、レティ役のミシェル・ロドリゲスが「よっしゃ!」と一言。本シーンの前後で起こる展開は不明だが、とにかく凄まじいインパクトだ。
この吸い寄せられていくような演出または仕掛けが、撮影ならびに劇中でどう施されているのかは、1つ大きなポイントだろう。公開されている本予告編では、ファミリーの敵サイファー(シャーリーズ・セロン)が操るマグネット搭載ステルス戦闘機が空中に漂う車を磁力でキャッチする衝撃の場面が見られたが、これと何らかの関係があるのだろうか。それともあくまで車を衝突させるための演出にすぎないのか。
『ワイルド・スピード』で矢継ぎ早に登場する迫力のシーンの多くは、今回のような実写撮影によって生み出されたもの。第7作『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)で、高度3,000メートル超えの上空から車を落下させるシーンなども実写撮影によって行われている。そんな手加減なしの『ワイスピ』の最新作『ジェットブレイク』では、これまでを上回る勢いと規模の演出に期待したい。
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では、シリーズ第3〜6作を手掛けてきたジャスティン・リンが監督に復帰。これまで語られてこなかったドムの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)が新キャラクターとして登場するほか、ファミリー最大の敵サイファー(シャーリーズ・セロン)も再登場することが判明している。
第9作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は2021年5月28日米国公開予定。