『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』ドムの父親像形成にポール・ウォーカーの存在 ─ ヴィン・ディーゼル「支えだった」

『ワイルド・スピード』シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では、父親としてのドミニク・トレットが描かれる。これまでずっと車に捧げてきた人生にも変化が訪れ、ドムにも守るべき存在ができた。そんなドムを20年間演じ続けてきたヴィン・ディーゼルによれば、ドムの父親像形成にはポール・ウォーカーの存在が大きかったという。
ドムの息子には、ポールが演じたブライアンと同じ名が授けられた。前作『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)では、赤ちゃんかごに収まっていたブライアンも、『ジェットブレイク』では歩けるまでに成長。公開されている予告編では、トラクターの修理に取り組む父と子の姿が映し出されている。
このたび米Accessの取材にて、『ワイルド・スピード』におけるポールのレガシーについて訊かれたヴィンは、「このサーガを伝えていく上で、どのシーンについてもパブロ(ポールの愛称)に助けてもらったり導かれたりして作られたと感じています」と語る。続けて「僕個人(にとってのレガシー)で考えるなら…」と切り出したヴィンは、ポールからの影響として作中で描かれるドムの父親像の形成を挙げた。
「現場での僕は常に誰にとっても兄貴的な存在でした。みんなのことを守ってきましたし、みんなは最初から現場で僕に敬意を払ってくれた。けど、僕は父親ではありませんでした。そしてパブロは父親だった。だから僕が(父親に)変わっていく時は、彼にもたれかかりました。僕にとっての支えだったんです。」
ブライアンは、第5作『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2013)でミアとの間に新たな生命を授かった。こうした作中での設定はもちろんだが、ヴィンはポールが歩んだ人生を踏まえた上で先のように話している。というのも、ポールは『ワイルド・スピード』が誕生する前の1998年に長女メドウを授かっているのだ。20代半ばから役者と父親を両立していたポールだからこそ、ヴィンも学ぶことが多かったのだろう。
2008年、ヴィンは41歳で第1子を授かり父親となった。その後2010年に長男が生まれ、ポールの死後となる2015年には次女が誕生している。次女の名前はポーリーン。親友であり兄弟だったポールの名前にちなんで命名された。それまで父親としてのドムについて話していたヴィンは、ここでポーリーンのことを思い出したのか、出産当時の記憶を辿る。
「末っ子の出産の時、僕は分娩室にいて名前を書いていたんです。当日は僕の母親もいたんですが、彼女まで“パブロがあなたのそばについてるよ”と言ってきて。だから僕はポーリーンって書いたんです。」
ポール亡き後も、ヴィンはウォーカー家との親交を続けている。直近では2021年5月30日に、メドウがヴィンとヴィンの長女ハニャとのスリーショットをInstagramで公開した。投稿には「ファミリー」と綴ってある。
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