「ワンダヴィジョン」のパロディコント「ファロンヴィジョン」公開 ─ 人気トーク番組も何かがおかしい

マーベル・シネマティック・ユニバースのドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」のパロディコント「ファロンヴィジョン(FallonVision)」が、米国の人気トーク番組「The Tonight Show」にて放送された。「ワンダヴィジョン」を追ってきた人たちへのご褒美といっていい仕上がり、ぜひチェックしてほしい。
この記事には、ドラマ「ワンダヴィジョン」第7話『第4の壁を破って』までのネタバレが含まれています。
アメリカの人気シットコム番組を参照し、各エピソードごとに年代を進めてきた「ワンダヴィジョン」と同じく、この「ファロンヴィジョン」もかつてのトーク番組風のスタイルで展開。まずはモノクロの映像で、司会者のジミー・ファロンに呼び込まれるや、エリザベス・オルセンが“往年の映画女優風の”装いとふるまいで登場する。オルセンのなりきりぶりにも注目だ。
ファロンが「お元気ですか? お手元にお水はありますよね」と尋ねると、オルセンは「お水? それって“ラム酒が効いてる”ってことでしょ」と優雅に応じた。「新作、『貨物車の女の子とトゥルム出身の男』はいかがでしたか」と問われるや、オルセンは「大変だったの」と一言。しかしファロンは「タイトルの覚えやすさの話ですよ」とうそぶく。「責めないでくださいよ、僕はデスクワーク出身の男ですから」。これにオルセンが吹き出すと、ファロンは「ここがジョークの効かせ所なんです」。オルセンは「“効いてる”のが大事だからね」。
「ジミー、誰の指示なんだ?」。突如ノイズとともに聞こえてきた声に、オルセンは「今の聞こえた?」と尋ねるが、ファロンは「いいえ、何も」と答える。そして番組の年代は進んでいくが、トークが進むたびに、オルセンは“何かがおかしい”と感じるようになっていくのだった。
「ジミー、どうして私たちは一緒にいないの?」「どうして同じ部屋じゃなくて、こんな箱みたいなものに入ってるの?」「この笑い声、誰の声?」「スタジオにお客さんはいないでしょう?」「元通りにしたくてこんなことをしてるの? パンデミックの前みたいに戻したいから?」。
番組が現代に近づくごとに、オルセンはファロンへの説得を続けていく。「今は恐ろしい時代だし、誰もがコロナ禍は終わってほしいと思ってるけど、自分の問題からは逃げられないから」「これは現実じゃない。あなたがなんとかしたいのは分かるけど、すべてはコントロールできない」。オルセンの問いかけに、ファロンは「コントロールなんて…」と答える。オルセンが「そのままで大丈夫。ジミー、そのままで」と告げれば、番組は“今”に戻った。
コロナ禍の番組で、オルセンはZoom越しにファロンと共演している。しかし、「みんながこの番組に夢中です。『ワンダヴィジョン』について聞かせてください」との質問に、オルセンは「待って、まだ何か変。あなたじゃないとしたら、いったい誰が…」と戸惑った。画面は乱れ、そこに現れたのはキャスリン・ハーン。「ワンダヴィジョン」で隣人アグネス/アガサ・ハークネス役を演じているハーンは、「かわいそうなエリザベス」と一言。ファロンが動揺して「キャスリン・ハーン、いったい何をしてるんですか?」と聞くや、ハーンは「なんと言えばいいかな、テレビは変わったってこと」と答え、アグネスの表情を見せた。
“問題を起こしてたのは誰? すべてキャスリン・ハーンの仕業”。
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