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『フェアウェル』おばあちゃんの発声健康法「毒素を口から吐き出すの」オークワフィナも挑戦

フェアウェル
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第77回ゴールデングローブ賞では主演オークワフィナがアジア系女優初の主演女優賞を受賞する快挙を成し遂げた『フェアウェル』が、2020年10月2日より公開となった。

中国系アメリカ人として世界で活躍するルル・ワン監督の実際の<嘘>から生まれた、心温まる家族の感動物語にして、気鋭スタジオ「A24」の話題作。ニューヨークに暮らす主人公ビリーは、ガンで余命3ヶ月と宣告された祖母ナイナイに最後に会うために中国へ帰郷する。家族は、病のことを本人に悟られないように、集まる口実として、いとこの結婚式をでっちあげる。ちゃんと真実を伝えるべきだと訴えるビリーと、悲しませたくないと反対する家族。葛藤の中で過ごす数日間、うまくいかない人生に悩んでいたビリーは、明るく愛情深いナイナイから生きる力を受け取っていく……。

この度THE RIVERには、オークワフィナ演じるビリーと祖母の、クスリと笑える本編シーンが届けられた。

公開されたのは、主人公ビリーに祖母・ナイナイが自身の健康法をレクチャーするシーン。

「ハッ!ハーッ!」と掛け声に合わせて腕を前に突き出しながら前進するナイナイ。自身の病状を知らされていない彼女は、今日も変わらず日課の健康法を開始。「一緒にやりなさい」と呼びかけられたビリーも少し恥ずかしそうに「は!は!」とナイナイの真似をするが、「もう ふざけないでちゃんとやるのよ」と熱の込もった指導が始まるのだった。

”本人の為を思って癌告知をしない”という中国の慣習に対し嘘をつき通すことに終始もどかしさを抱えるビリーだが、このシーンでは、時折おちゃらけながら久々に再会した大好きなおばあちゃんとのひとときを純粋に楽しむ様子や、「アメリカでも1人でできるわね」と普段は離れた場所で暮らす孫を思いやるナイナイのあたたかい眼差しも垣間見え、孫と祖母の微笑ましいひとときが描かれている。

シーン冒頭から印象的なナイナイ直伝の健康法。誰でも簡単に実践できるので、自宅待機が続いて気分がスッキリしない、という方にもオススメだ(?)。

祖母を愛してやまない主演の孫娘″ビリー″役を『オーシャンズ8』(2018)『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019)のオークワフィナが務め、ビリーの父親″ハイヤン″役に『ラッシュアワー』(1998)シリーズや実写映画『ムーラン』(2020)にも参加したツィ・マー、中国で最高レベルの演技者だけに授与される「国家一級演員」にも選ばれた実力派女優チャオ・シュウチェンが祖母″ナイナイ″役を演じきった。

米Varietyで“2019 年に注目すべき監督10人”に選ばれた女性監督ルル・ワンが脚本も手掛け、家族の在り方とそれぞれの生き方をリアルに、そして細やかに描いた。第35回インディペンデント・スピリット賞では最優秀作品賞を受賞し、アカデミー作品賞にノミネートされていない作品が最優秀作品賞を受賞したのは史上初という快挙も成し遂げている。

『フェアウェル』は、2020年10月2日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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