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マイケル・ファスベンダーはデヴィッド・フィンチャー新作『ザ・キラー』で一度も「まばたき」をしなかった

ザ・キラー(The Killer)
Netflix映画『ザ・キラー(原題:The Killer)』2023年11月10日(金)より独占配信

『セブン』(1995)『ソーシャル・ネットワーク』(2010)『ゴーン・ガール』(2014)など数々のヒット作を輩出してきたデヴィッド・フィンチャー監督、『プロメテウス』(2012)『X-MEN』シリーズのマイケル・ファスベンダー主演による待望の最新作『ザ・キラー』がほどなくして登場する(2023年10月27日より一部劇場で上映、11月10日よりNetflix独占配信)。

すでにプレミア上映などで高評価を博しているが、作品の見どころの一つにファスベンダーの「瞳」があるようだ。フィンチャーと撮影監督のエリック・メッサーシュミットが英Empire Magazine最新号にて明かしたエピソードを米Varietyが紹介している。

本作は、前職で失敗した無名の暗殺者(ファスベンダー)が雇い主や自分自身と戦いながら、世界を股にかけた追跡劇に巻き込まれていくアクション・スリラー。殺人の前後には「ザ・スミス」の楽曲をヘビロテする謎めいた人物が抱える個人的な因縁が物語を大きくドライブしていくことになりそうだ。

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メッサーシュミットいわく、ファスベンダーはカメラが回っている間、一度もまばたきをしていないという。撮影クルーは、ファスベンダーのこの偉業により、素晴らしいショットを実現することができた模様。メッサーシュミットはファスベンダーを「デヴィッドにとって最高の俳優」と評している。

また、フィンチャーも「マイケルの瞳は大きく裏切ってきます。彼は心に相容れないものをたくさん抱えているんです。皆さんは彼の目を通して、それにアクセスすることができますよ」とファスベンダーの瞳の威力について言及している。微細な技術的な指示に対して、きめ細かい調整が可能な部分は、『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)で主演を務めたダニエル・クレイグを思い出したと2人の共通点についても明かした。

まばたきをしないといえば、Netflixドラマ「ウェンズデー」にて主演のジェナ・オルテガも、ティム・バートンの指示を受けて以降、ほぼ全シーンで「ノーまばたき」を徹底したエピソードもある。誰もが無意識のうちに反射的に行ってしまうまばたきさえもコントロールしてしまうのだから、ファスベンダーもオルテガも恐るべき才能と言えるだろう。

公開された予告編映像をよくよく見てみると、銃を構える前に目薬をさしているファスベンダー。彼の瞳は何を物語るのか。我々観客にとっても、“まばたき厳禁”の注目作である。

Netflix映画『ザ・キラー(原題:The Killer)』は2023年11月10日(金)より独占配信。一部劇場にて2023年10月27日より公開。

Source:Variety,IGN

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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