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『ファーザー』アカデミー賞授賞式欠席アンソニー・ホプキンスからコメントが到着 ─ 本編映像&場面写真も

ファーザー
© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020

第93回アカデミー賞授賞式にて、脚色賞・主演男優賞での受賞を果たした映画『ファーザー』が、2021年5月14日より日本公開となる。この度、同授賞式に欠席していた主演のアンソニー・ホプキンスからのコメントおよび、本編映像&新場面写真が到着した。

「おはようございます。生まれ故郷のウェールズに来ています。83歳という年齢になってこのような賞を受賞するとは全く思ってもみませんでした。アカデミーに感謝を申し上げます。そして、あまりにも早くこの世を去ってしまったチャドウィック・ボーズマンにこの賞を捧げます。ありがとうございます。本当に予想外でした。とても光栄で名誉なことと思います。」

『ファーザー』は、世界30カ国以上で上演された傑作舞台の映画化。年齢と共に誰もが経験する喪失と親子の愛を、記憶や時間が混迷していく父の視点で描く作品だ。迷宮に足を踏み入れていくような戸惑いと、愛する家族が自身を忘れてしまう切なさ、人間味から滲み出るユーモアなど、様々な感情を重層的に呼び起こしながら、最後には観客を思わぬ感動の境地へと連れていく。誰にとっても他人事ではない、老いることへの不安や、関係性が変わっても逃れることの出来ない親子の愛情を描いた極上の感動作だ。

映画史に刻まれる役者人生の集大成との声が高い演技を披露したホプキンス。目の動き、呼吸の仕方、体の動かし方、発声など一挙手一投足から目が離せない本編映像が公開された。娘アン(オリヴィア・コールマン)の帰宅を知り玄関に迎えに行く父アンソニー(アンソニー・ホプキンス)。しかし、そこには自分が思う姿とは別の姿のアンがいた。混乱するアンソニー。「何かあった?」と尋ねるアンに、「この茶番は何だ」と反論する。状況を理解できないアンは、何のことかと尋ねると、「アンだ、アンはどこにいる」と、“本当の娘の姿”をひたすら探す。

そして状況を理解したのか、説明することを諦めたのか、はたまたプライドか、「そうかね」と突如一転、アンに笑顔で「何を買ってきたのか」と話を変える。この女性は一体誰なのか?アンソニーが言うことが本当か?私たちが観ている現実は真実か?観ている私たちがアンソニーとともに、認知症による記憶と時間の混乱、現実と幻想の境界の崩れを体験するようなシーンだ。

ファーザー
© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
ファーザー
© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020

映画『ファーザー』は、2021年5月14日より、TOHOシネマズ シャンテ他にて公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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