『ファンタビ』スキャマンダー兄弟演じるエディ&カラム、現実でもしっかりブラザーしていた ─ 少年時代の共通点とは?

『ファンタスティック・ビースト』シリーズの魅力は幅広い。可愛い魔法動物たち、人種の垣根を越えたロマンス、ちょっぴり大人向けな魔法の世界……と挙げ出したらキリがないが、最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)では特筆すべき魅力が1つある。ニュートとテセウスのスキャマンダー兄弟だ。
前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)では少々ぎこちない関係にあったニュートとテセウスだが、本作ではミッションを共にし、囚われた兄を弟が命がけで救出したり、2人して魔法動物とダンスしたり、兄弟の絆が深まったと思えるシーンが見られた。そんなニュートとテセウスを演じたエディ・レッドメインとカラム・ターナーの関係性も興味深い。実はエディとカラム、現実世界でもしっかりと“ブラザー”だったのだ。
とはいえ、エディとカラムが血の繋がった兄弟というわけではない。厳密には“兄弟レベル”の共通点を2人は持っており、2018年の『黒い魔法使いの誕生』公開時、海外メディアとの取材で少年時代の“繋がり”をこう語っていた。
エディ「僕たちは、とってもおかしな事を共有しているんです。出会ってはいなかったんですけど、(子ども時代を)互いに数百メートル離れた場所(家)で過ごしたんです。同じスイミングスクールにも通ったり、同じビデオ屋に行っていたり。えーっと、あとは……」
カラム「同じ公園にも行っていたよね。」
エディ「そう、公園ね。だから結束するのが早かったんです。」
共にイギリス出身のエディとカラムは、ロンドン西部のチェルシーで少年時代を過ごした。『ファンタビ』では兄・テセウスをカラムが、弟・ニュートをエディが演じているが、実世界ではエディがカラムより8つ年上だ。
このねじれ構造に違和感が無いのは2人の演技力のおかげであることは言わずもがなだが、少年時代に共通の思い出を持っていたことはスキャマンダー兄弟を演じる上で役立ったはず。カラムも「記憶が同じなんです。素敵なことですよね」と語っていた。
全5作構想と言われる『ファンタビ』シリーズだが、続く第4作の製作は正式に発表されていない。せっかく仲良くなってきたスキャマンダー兄弟をまだまだ見たいファンは多いはずだから、無事に製作が決定されることを願うばかり。ニュートよ、トランクケースみたいに第4作をアクシオしてくれ……。
映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は公開中。
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