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【ネタバレ解説】『ファンタビ』アバーフォースの一言がスネイプ先生の名ゼリフと一致、単なる偶然?

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved Wizarding World™ Publishing Rights © J.K. Rowling WIZARDING WORLD and all related characters and elements are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc.

この記事には、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のネタバレが含まれています。

 ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
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愛を誓う2つの「Always」

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、エズラ・ミラー扮するクリーデンスを巡る秘密が明かされた。出生が謎に包まれていたクリーデンスは、アバーフォース・ダンブルドアの息子だったのだ。前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2019)でクリーデンスに正体を伝えたグリンデルバルドの言葉は、部分的に正しくもあり誤りでもあったことになる。

兄のアルバスから真相を伝えられたアバーフォースは、ブータンでの最終決戦に同行し、闇の力“オブスキュラス”により死期が迫ったクリーデンスを迎えに行く。2人が対面を果たすと、息子は肉親の愛を確かめるようにして、「僕のこと、一度でも考えたことある?(Did you ever think of me?)」と父にささやく。これに、父親は「ずっとだ(Always)」と応じ、親子の絆が確認されたのだった。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

この「Always」という一言、『ハリー・ポッター』に登場する別の人物が、ある人物への思いを誓うために用いた言葉でもある。その人物とは、主人公ハリー・ポッターを苦しめ、そのハリーを最も近くで見守っていたセブルス・スネイプだ。『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』(2011)では、それまで“悪役”を演じ続けてきたスネイプの全てが明かされた。

瀕死のスネイプが流した一筋の涙を憂いの篩(ふるい)に落としたハリーは、記憶を通してスネイプの半生を覗き込む。そこでハリーは、少年時代から晩年を過ごしたホグワーツの先生時代まで、スネイプが1人の女性を愛し続けていたことを知る。その人物こそ、ハリーの母親であるリリー・ポッターだった。スネイプは、学生時代に恥をかかされたジェームズ・ポッターにリリーを取られても、そしてリリーの死後にジェームズを彷彿とさせる息子のハリーを守り続けるという屈辱の使命を与えられてでもリリーを愛し続け、ダンブルドアから「今でも(思い続けているの)か」とリリーへの愛を確認された際には、「永遠に(Always)」と変わらぬ愛を誓ったのだ。

このシーンは、シリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』から悪役とされてきたスネイプを巡る伏線全てが回収された重要な瞬間であり、小説・映画ともに名場面としてファンの胸に刻まれている。これが、『ダンブルドアの秘密』劇中のアバーフォースの一言と一致しているのはただの偶然か。脚本を手掛けたのが原作者のJ.K.ローリングであることからも、そうではないと信じたい。

結ばれなかった愛と、結ばれた愛。セブルス・スネイプによってもたらされたコントラストは、『ダンブルドアの秘密』に深みを与えたと言える。故郷へ帰ったアバーフォースとクリーデンスは、失われた親子の時間をこれから取り戻すことになるのだろう。この続きをJ.K.ローリングがどう描くのか、気になるところだ。

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は公開中。

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※記事内に一部誤りがございましたので、お詫びして訂正いたします。「みぞの鏡」→「憂いの篩」

Writer

SAWADA
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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