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【予告編考察】『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』鍵を握るキャラ、決戦の行方、秘密を徹底予想 ─ 『ハリポタ』との繋がりに迫る

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
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待ちに待った数年に一度のお祭りが遂に開かれる!2022年4月8日(金)、ハリー・ポッター魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が日本公開を迎えるのだ。本作は、『ハリー・ポッター』との繋がりが『ファンタビ』史上最も深くなると期待されている。タイトルも、魔法ワールドの中枢を担ってきた人物“ダンブルドア先生”の秘密が明かされると、事実上宣言しているようなものだ。

もっとも、事前に告知されている作品のあらすじでは、「主人公のシャイでおっちょこちょいな魔法動物学者ニュートがダンブルドア先生と寄せ集めのデコボコチームを結成し、史上最悪の黒い魔法使いグリンデルバルドにダンブルドアの“秘密の作戦”で立ち向かう」と紹介されており、これにとどまらずダンブルドア先生の秘密が明らかになるとは、シリーズ史上最大規模の盛り上がりを期待せずにはいられないだろう。

そこでTHE RIVERでは、公開されている予告編映像を徹底考察。『ハリー・ポッター』シリーズとのつながり、興味深い意味深な描写やキャラクターの発言に注目しながら、様々な可能性を提示する。これを読み、お祭り前夜のワクワク感をさらに高めてもらいたい。

デコボコチームはダンブルドア軍団と似ている?

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
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まず最初に着目したいのが、ニュートがダンブルドア先生と結成する「寄せ集めのデコボコチーム」。マグル(人間)のジェイコブがダンブルドア先生から魔法の杖をもらい、魔法使いたちのチームに参加するというのも大興奮ポイントで、彼らが“未来が視える”グリンデルバルドに立ち向かっていくことになる。デコボコチームと聞いて思い出されるのがダンブルドア軍団(Dumbledore’s Army、通称:DA)だ。ダンブルドア軍団とは、『ハリー・ポッター』シリーズ第5作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)でハリーたちが結成した、闇の魔術に対抗するための組織のこと。闇の魔法使い・ヴォルデモート卿の復活を信じようとしない魔法省が“闇の魔術”の実践を禁止する中、ホグワーツの生徒たちは忍び寄る闇の力から身を守るべく、対抗するための呪文を習得していく。そしてハリー率いるダンブルドア軍団は、ヴォルデモートや死喰い人に立ち向かっていった。

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
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本作は、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』シリーズ全作品を手掛けてきたデイビッド・イェーツ監督がメガホンを取った。『〜不死鳥の騎士団』は『ハリー・ポッター』シリーズの折返し作品として位置づけられているが、本作も偶然か必然か、全5作構想と言われている『ファンタビ』シリーズの中間地点にあたる。ダンブルドア軍団を彷彿とさせる寄せ集めのデコボコチームも結成されるということで、『ハリー・ポッター』シリーズから得られるヒントはないだろうか。

『ハリポタ』のダンブルドア軍団は、最後にはホグワーツの校長になった魔法省のドローレス・アンブリッジによって理不尽に発令された校則の目をかいくぐるべく、練習場所を探すことに。そこでハリーたちは「必要の部屋」という、本当に必要な時にだけ出現する空間を発見する。必要の部屋の存在は、ホグワーツでもごく少数の人間にしか知られていないが、なんとこれが本作でも登場する。予告編映像(00:56〜)では、デコボコチームのメンバーであるニュートと兄・テセウス、マグルのジェイコブ、呪文学の教師・ユーラリー、ニュートの助手・バンティ、そして“秘密の作戦”を考えたダンブルドア先生が必要の部屋に集結する場面が映し出されている。『ハリポタ』の法則にのっとるならば、デコボコチームはグリンデルバルドとの戦いに備えて対策や実践練習を行うことになるはず。

しかし、今まで見たことのないアイテムが必要の部屋に出現する。華美な紋様があしらわれたホイールだ。さらに映像では、円筒の近くにいたダンブルドア先生の手をジェイコブが握り、その瞬間に2人は巻き込まれるようにして消えてしまう。この円筒には移動キー(ポートキー)の役割が与えられているようだ。そうなると、彼らには全員で向かわなければいけない行き先があるのだろう。そこはミッションの次なる目的地にすぎないのか。それともグリンデルバルドとの最終決戦となる場所にたどり着いてしまうのだろうか?

ハリー・ポッターと死の秘宝<Part1>
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さらに見逃せないのが、必要の部屋に置かれた5つのトランク。これこそがダンブルドア先生の“秘密の作戦”の中核を担うのだろう。どれも同じに見えるが、中には何かが隠されているのだろうか?あるとすれば恐らくこの作戦の目的地に必携のアイテムなのだろう。このニュートの魔法のトランクらしき5つのトランクが同じモノなのか、それぞれ違うモノなのかはさておき、モノを複製し分担して運び届ける展開といえば、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2011)が思い出される。ハリーをヴォルデモート陣営から確実に守るべく、不死鳥の騎士団のメンバーたちはポリジュース薬でハリーに変装し、敵を錯乱させようとするのだ。5つのトランクにも同様の仕掛けが施されているのであれば、トランクに入っているのはハリー・ポッターと同等レベルで重要なモノに違いない。そもそも、それがモノなのかすらも確信は持てないが……。

各キャラクターの謎、どう繋がる?

ここからはキャラクター一人ひとりに焦点を当てていき、なかでも予告編で謎を残していると思われるキャラクターをピックアップ。ダンブルドア先生、ジェイコブ、ユーラリー、アバーフォースの4名の行動に目を向けていこう。

“史上最も偉大な魔法使い”ダンブルドア(演:ジュード・ロウ)

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
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魔法ワールドの映画シリーズにおいて、ダンブルドア先生がここまでの中心人物としてフィーチャーされるのは本作が初めてだ。まずは、グリンデルバルドとの戦いにおいて忘れてはならない原則を思い出そう。魔法契約「血の誓い」により、ダンブルドアとグリンデルバルドは直接的に“杖”を交えることができないということだ。しかし予告編には、対面(00:30〜)、対決(01:14〜)している2人の姿がある。ニフラーが盗んできた「血の誓いのペンダント」がダンブルドアの腕に巻かれている以上、ふたりのバトルは、少なくとも「血の誓い」が破られない限りは実現できないはずだが、これに魔法ワールド公式サイトWizarding World.comは「これはもしや夢なのか?」と可能性を提示している。一つの予告編のトリックとして、現実ではなく想像の世界でした、という展開も何ら不思議ではない。

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さらに予告編(01:17〜)では、過去を内省しているようなダンブルドアの姿も捉えられている。「私は愚かにも杖を抜いたんだ」とニュートに語るダンブルドア先生の姿は、まるで自らの後悔を告白しているようだ。ダンブルドア先生の黒歴史としてよく知られているのは、グリンデルバルドと決別するきっかけとなった謎多き「三つ巴の戦い」。この戦いにより妹のアリアナが命を落としてしまったことから、その“後悔”はダンブルドア先生に後年付きまとったはずだ。これについては、より深く考察すべく後述したい。

“陽気なマグル”ジェイコブ(演:ダン・フォグラー)

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チームメンバー唯一のマグル(ノー・マジ、人間)として、大きな活躍が期待されているジェイコブは、本作で強力なパワーを授けられる。ダンブルドア先生から贈られた杖だ。しかし、マグルのジェイコブが杖を握ったとて魔法を使うことができるのか、というのがファンの考えるところだろう。もっとも、『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー・グレンジャーやリリー・ポッターといったキャラクターは、マグルの家庭に生まれながら魔法を使うことができる「マグル生まれ」の魔法使いとして知られ、優秀な魔法使いと讃えられていた。つまり、マグルのジェイコブも覚醒していないだけで、魔力を秘めている可能性が考えられないだろうか。

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マグルは、ストーリー上において重要な役割を果たしてきた。ヴォルデモート卿が ── 彼もマグルの血を引いていたが ── 幼いハリーに闇の魔術をかけた際、母親のリリーは身を挺して盾となる。幼いハリーは闇の魔術に倒れず、額にN字型の傷を負うのみだった。ハリーは魔法界で「生き残った男の子」と呼ばれるようになり、後にそれがリリーの愛の力のおかげであったことが判明する。魔法界で愛とは最も強力な魔法とされており、死の呪文すらはねのける力があったのだ。それゆえ、マグルは愛の象徴的存在ともなってきた。

これを踏まえて話を戻すと、打倒グリンデルバルドのデコボコチームにジェイコブが招集された理由には、彼の持つ愛が関係しているのかもしれない。愛といえば、前作で別れてしまったクイニーとの愛の行方も気になるところ。ちなみに、THE RIVERがジェイコブ役のダン・フォグラーに本作に関するインタビューを行った際、「ジェイコブが一番得意な魔法は何ですか?」と尋ねると、「愛とパンを焼くことだよ」という答えが返ってきた。“愛が最も強力な魔法”という説に期待してもいいのかもしれない。

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“呪文学の教師”ユーラリー(演:ジェシカ・ウィリアムズ)

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
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『ファンタビ』において、ユーラリーはシリーズ2作目『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で実は登場している。ニュートたちに危機が迫っていることを水晶玉で察知した、賢者の石の創造主にして錬金術師のニコラス・フラメルが棚から書物を取り出し、ページを捲るとユーラリーが現れたのだ。ユーラリーは、戦いとは長いこと疎遠になっていたフラメルに「あなたならできる」とグリンデルバルドとの決戦に向かうべきであることを伝え、結果的にこの助言が功を奏した。

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
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いよいよ本格的に登場するユーラリーだが、「アメリカのイルヴァーモーニー魔法魔術学校で呪文学を教える教師」ということ以外のプロフィールは分かっていない。しかし、予告編映像では、ジェイコブをチームに勧誘したり(00:37〜)、テセウスと共に敵からの攻撃に対抗したり(00:57〜)、チームの中心人物として活動するのはどうやら間違いない。

ユーラリーに関して気になる情報は、彼女が肌見放さず本を持っているらしいということ。そもそも、ユーラリーの初登場が本の中だったこともあり、何か仕掛けが隠されていてもおかしくない。それこそデコボコチームが危険に陥った際に、ページの中からニコラス・フラメルが救いの手を差し伸べてくれるという恩返しの展開もありえるのだろうか?

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
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“ダンブルドア先生の弟”アバーフォース・ダンブルドア(演:リチャード・コイル)

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アルバス・ダンブルドアの弟として知られるアバーフォース・ダンブルドア。魔法ワールドにおいてアバーフォースが登場するのは、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)以来。とはいえ、本作で登場するのは若き中年時代の姿で、キアラン・ハインズが演じた老アバーフォースとは雰囲気も(当たり前だが)異なり、ムスッと感が増している印象だ。

『ファンタビ』の時代というと、妹アリアナの死を機に仲違いしたダンブルドア兄弟も関係を修復させていた頃だろうか。予告編(00:16〜)では、ジュード・ロウ演じるアルバスがアリアナの肖像画を見つめており、ここからダンブルドア兄弟は『ハリー・ポッター』でも登場したホッグズ・ヘッド・パブで再会していることが予想できる。アバーフォースがデコボコチームに加わることになるのかは定かでないものの、対面した兄弟は何を語るのか。

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
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また予告編(01:05〜)では、アバーフォースの前の鏡に「Do you know〜?(あなたは〜を知っているか?)」と読める謎のメッセージが浮かび上がっていることも確認できる。モノに文字が浮かび上がるといえば、ヴォルデモートことトム・リドルの日記を思い出す方もいるだろう。ここでも誰かが、鏡を通してアバーフォースに何かを伝えようとしていたら……?その送り主は例えばアリアナのような、この世を去った者が伝える過去からのメッセージなのか。それとも誰かからの挑戦状なのか。そして、これもタイトルの「ダンブルドアの秘密」に関係していることなのだろうか?

クリーデンスの正体、「ダンブルドアの秘密」にどう関係する?

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
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これまでは主にダンブルドア陣営について言及してきたが、グリンデルバルド陣営についても考察のしどころがたっぷりある。ダンブルドア陣営にとって、グリンデルバルドに次ぐ要注意人物を挙げるとすれば、シリーズ2作目『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でダークサイドに足を踏み入れてしまったクリーデンスだろう。辛い時に背中をさすってくれたナギニとも離れ離れになってしまったクリーデンスは、どのような行動に出るのか。本予告編(02:16〜)では、グリンデルバルドから“兄”と明かされたダンブルドア先生との直接対決が描かれているが、この戦いが本作でクリーデンスが更なる真実を知る前か、全ての秘密が明かされた後かで話は随分と変わってくる。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
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2作目のラスト、グリンデルバルドに忠誠を誓ったクリーデンスは自身の出自を聞くこととなった。その名はアウレリウス・ダンブルドア。これを裏付けるかのように、ダンブルドア家の危機に駆けつけるという不死鳥が現れた。しかし、アルバス・ダンブルドアの死後にリータ・スキーターが出版した伝記本『アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘』では、── 信ぴょう性に欠けるのは重々承知の上で ── 少なくともアウレリウスという名の弟は語られていなかった。

人を引きつける巧みな話術とカリスマ性で知られるグリンデルバルドのことだから、クリーデンスに対しても嘘を吹き込んでいたとも考えられる。実際のところ、2作目公開直後には「グリンデルバルドの嘘説」を唱えるファンも少なくなく、さらにクリーデンス役のエズラ・ミラーでさえ、真実は知らないと語っていた。とはいえ、クリーデンスがダンブルドア家の人間であることを最後に明かすという大胆な演出が取られたにもかかわらず、「これは嘘でした」で済むとは考えにくい。仮にクリーデンスがアルバスの弟ではなかったとしても、何らかの捻りが用意されているのではなかろうか。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
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タイトル「ダンブルドアの秘密」が、5つの魔法のトランクに隠された“ダンブルドア先生の秘密の作戦”であることはすでに分かっているが、そこで重要になってくるのが、タイトルをあえて「ダンブルドア“一族”の秘密」と解釈してみることだろう。つまり、クリーデンスがダンブルドア先生にとって遠縁の親戚にあたるという説だ。クリーデンスの両親のどちらかがダンブルドアの血を引いていたとすれば、その人物はアルバスたちの父親・パーシバル・ダンブルドアの兄弟もしくは姉妹かもしれない。その場合、アルバスたちにとってクリーデンスは従兄弟という関係になる。魔法族の血筋は思ったよりも近くで流れている。『ハリー・ポッター』シリーズでシリウス・ブラックとベラトリックス・レストレンジといった思わぬ組み合わせの親戚関係もこれまでに登場してきたからこそ、アルバスとクリーデンスがいかなる形で結ばれていようと何ら不思議ではないのだ。

他方、大きな謎として残るのが、アルバスらダンブルドア家の秘密をなぜグリンデルバルドが知っていたのか、ということ。アルバスやアバーフォースが事情を知らなかったと仮定すると、グリンデルバルドはこの情報をいったいどこから入手したのか。そもそも、グリンデルバルドがダンブルドア先生と知り合うきっかけとなったのは、母校のダームストラング校を追放された後、遠縁のおばであったバチルダ・バグショットを頼り「ゴドリックの谷」を訪れたことだ。バチルダ・バグショットなる人物は、ホグワーツの魔法史の授業で使われている教科書の著者として知られ、ダンブルドア家のことを唯一知る人物として『ハリー・ポッター』シリーズでは紹介されていた。したがって本作ではバチルダが登場し、語り部として「ダンブルドア家の秘密」の全貌を明かすという展開が訪れてもおかしくない。事実はもっと単純なのかもしれないが。

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ちなみに、クリーデンスとダンブルドア先生の戦いで気になるのは、路上での戦いにおいて「火消しライター」のような魔法アイテムが確認できる点(予告編01:12〜)。火消しライターはダンブルドア先生が開発した魔法道具で、灯をコントロールしたり、所有者が行く必要のある場所へ導いてくれたりする便利なアイテムだ。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』でダンブルドア先生はロン・ウィーズリーに火消しライターを遺した。仮に予告編に映っているのが本当に火消しライターなのだとしたら、その隠された用途が明らかになるかもしれない。

※映画シリーズでは『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』で登場。全900ページにも及ぶ大作で、アウレリウスに関する言及があった可能性もある。

“三つ巴の戦い”は起こるのか?

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最後に記しておきたいのは、映画の着地点に関する考察だ。タイトルから察するに、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の作品としての最大の目的はやはり、明かされてこなかったダンブルドア家の秘密を解禁することにあるのだろう。しかし、もう一つメイン料理が出てくるとすれば、それは当然グリンデルバルドとの直接決闘になる。ただし、ここで念頭に置かねばならないのは、戦いは完全には決着しないということ。なぜなら、ダンブルドアとグリンデルバルドの戦いが終結するのは、すでに明かされている情報から1945年だと決まっているからだ。

ここで原作者・脚本のJ.K.ローリングが我々ファンに用意してくれるものこそ、謎に包まれている「三つ巴の戦い」の真相なのではないだろうか。「三つ巴の戦い」とは「ゴドリックの谷の決闘」という名称でも知られており、10代だったアルバスとアバーフォース、そしてグリンデルバルドの三者の間で起きた決闘として知られる。この戦いの後に発作を起こしたアリアナは、先述の通り非業の死を遂げてしまう。リータ・スキーターの伝記本によれば、グリンデルバルドは「アリアナの死から数時間後にイギリスから逃げ去った」といい、そこがダンブルドアとグリンデルバルドの縁の切れ目となった。仮に2人の戦いを『ファンタビ』の主題とするならば、全ての始まりこそ「三つ巴の戦い」なのである。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
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予告編でも見られるが、本作では「三つ巴の戦い」の登場人物が揃うことになる。亡きアリアナも肖像画の姿で登場しており、長い間蓋をされてきたこの戦いの真相が何らかの形で明かされるのではなかろうか。もしそうならば、回想という形になるのかもしれないし、または『ハリー・ポッター』で大いに活躍した憂いの篩(ふるい)が再び用意されるのかもしれない。(予告編00:05〜では、老ダンブルドア先生が憂いの篩を覗き込むアーカイブ映像も登場している。)

偉大な大作映画シリーズの多くは、その中間作品で物語のオリジンに迫り、コアの部分に光を当ててきた。例えば『マトリックス』であれば2作目『マトリックス リローデッド』で仮想空間の真実が明かされ、『ロード・オブ・ザ・リング』であれば同じく2作目『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』で指輪戦争におけるホビット族の重要性がよりくっきりと示された。同じように『ファンタビ』シリーズでも壮大なラストに向けて、この“ダンブルドアの秘密”がその役割を担うのではないだろうか。

本記事では主に予告編映像を参考に、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を考察してきた。本編で語られるのは、かつて志をともにしたグリンデルバルドに立ち向かうためにダンブルドア先生が計画した、誰も内容を知らない“秘密の作戦”、ダンブルドアとグリンデルバルドの戦い、ダンブルドア家の秘密に迫るものだと想像される。とはいえ、ほかにも気になることはたくさんある。例えば、予告編にはほとんど登場しないティナの行方。あるいは「マンティコア」と呼ばれている巨大な魔法動物の正体。きっと予告編の映像は氷山の一角で、ニュートたちはグリンデルバルドとの戦いまでに数々の紆余曲折を経ていくのだろう。そして最後にはファンですら予想だにしない展開が待っているに違いない。

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ホグワーツ特急の切符を持って、魔法ワールドへ帰る準備はできた?映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、2022年4月8日(金)全国ロードショー。

前2作の復習はこちらで

Writer

SAWADA
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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